「なんだか楽しそう!」な人たちって、暮らしも楽しそう! それってつまり、〈 暮らし上手 〉だと思うんです。
そんな人たちの「たのしい」の秘訣、聞いてみたいな・・・。 よし!会いに行ってみよう!!
思い立ったが吉日、さっそく お伺いした暮らし上手さんからは、幸せのヒントが いっぱい飛び出してきました!


今回登場していただくのは、カフェ「Grid Kitchenグリッドキッチン」オーナー大月祥津子(おおつき さつこ)さん、「31coffeeサイコーヒー」オーナー大島麻理子(おおしま まりこ)さんのお二人。カフェは児島湖を一望できる眺めのいい建物で、旬の食材をふんだんに使ったランチやデザート、自家焙煎のコーヒーが楽しめます。そんな素敵空間を提供する祥津子さん、麻理子さんはいつ会っても笑顔の元気女子!おしどり夫婦のような関係だとか…。二人の素顔に迫ります。
(聞き手:松田祥子)

1.Grid Kitchen祥津子さんのこと 『暮らし上手さんに会おう!第4回』

2015.10.05

 

 

 

――(聞き手・松田)おじゃましまーす。

昨年9月にオープンした「Grid Kitchen(グリッドキッチン)」。「Grid」は格子という意味なんですね。大きな窓が格子になっていて、その先には穏やかな児島湖の風景が広がっています。ゆったりとした贅沢な時間が過ごせそう。

 

 

――1階のカフェ「Grid Kitchen(グリッドキッチン)」オーナーの大月祥津子さん(さっちゃん)、
中2階に焙煎室を構える「31coffee(サイコーヒー)」オーナーの大島麻理子さん(まりちゃん)、
毎日楽しそうに働くお二人に、いろいろとお話を伺いますね。
今日はよろしくお願いします。

 

(編集):まあパンでも、食べながらお喋りしましょう~。

 

まりちゃん:やったー。じゃあ、コーヒーを淹れるね。

 

さっちゃん:パン、おいしいよなぁ。女の子ってパン好きよな。でも、まりちゃんは「お米女子」なんよな。

 

まりちゃん:なんでぃ、その言葉。

 

 

――あぁ、「パン女子」ならぬ「お米女子」?

 

さっちゃん:そう、まりちゃんは白いご飯が大好きすぎて、白いご飯だけで食べれる!

 

――ご飯には何もかけなくても大丈夫?

 

まりちゃん:いらなーい。白いご飯だけ。

 

さっちゃん:「お肉ワンバン事件」があるが(笑)。

 

まりちゃん:事件? あれか(笑)。

 

さっちゃん:まりちゃんは焼肉のとき、茶碗のご飯にお肉をワンバウンドしないで食べるんです。
で、この前、旦那さんと、焼肉に行った時に、「肉焼けたよ。はいどうぞ。」ってふわ~っと白いご飯にお肉をのせたら、まりちゃんが悲しい顔して、
「 …。」
(笑)。その後旦那さんが「ごめん」って謝ってきたんじゃろ。

 

まりちゃん:そう、白いご飯はメッカよ、メッカ(笑)。お肉をワンバンして食べたら、聖地が汚れるから。
でも、「ごめん」って本気で言われたから、食べてキレイにしといた(笑)。
ご飯は常に白い状態がベスト。お米の話だったら2時間くらい語れるかも。

 

 

――えーっと、お米の話はまたの機会に(笑)、今日はお二人の楽しそうなことを中心にこれまでのお話も聞かせてもらいましょうか。
まずは、さっちゃんから。学生時代はデザインを勉強されていたと聞いたんですが…。

 

さっちゃん:そうです。高校、大学と6年デザインを勉強したのに、その後はなぜか調理師専門学校へ(笑)。

 

――おぉ、いきなりの方向転換。どんな心境の変化が?

 

さっちゃん:大学がね、3年間の短大だったんです。大学といえば通常4年だから、私にはもう1年ある!と思って、調理師専門学校へ行ったんです。
高校の頃にお食事処でバイトして、調理するのもおもしろかったし、もともと栄養とか運動とか好きだったから。
学科と実技を受けて1年で調理師の免許がとれるのでちょうどいいと思ったんです。

 

――学校に入ってみて、どうでしたか?

 

さっちゃん:なんかね、若い子ばっかりかと思ったら、いろんな年代の人がいてびっくりしました。
20代後半になったら人生の方向性を考える時期がやってくるみたいで、その世代の女性がめっちゃ多くて。きれいな女の人たちだったなぁ、みんな大人で…。
あと60歳のおかあさんや48歳の男の人もいたし、いろいろあっていいんだなー、人生何でもできるんだーって思っちゃったわけですよ。

 

 

――なるほど。授業ではどんなことを?

 

さっちゃん:鶏肉を丸ごとさばいてささ身やムネ肉やモモ肉といった部位に取り分けたり、鶏ガラスープやフォンドボーを作ったり、魚もさばいたり。中華、和食、洋食トータルで。
それから栄養学とかも学んで、試験もあって…。

 

――充実した1年だったんですね。卒業後は?

 

さっちゃん:何人かは就職した子もいたんですけど、年上のお姉さんが多かったからそのまま就職する人は少なかったんですよね。すぐ自営するって言っていた人もいたし、結構まばらで。
私はこのままホテルに就職するという感じじゃないな、と思って、何だろう、何だろう…と考える期間が3ヶ月くらいあったかな。
職安に行って、たまたま見た求人にスポーツクラブがあって、そこにピンときてしまって…。

 

――ほぉ、これまた思わぬ展開ですね。スポーツクラブ?

 

さっちゃん:はい。水泳のコーチしてました。もともと4歳ぐらいから水泳をやってたんです。親に習わされていたら、勝手に泳げるようになったパターンで、小学6年生までプールに通っていました。運動も好きだったからすんなりと。

 

 

さっちゃん:プールには1日8時間くらい浸かってたかなあ。塩素の中で大声を出すから声もハスキーになっちゃうし、髪も色が抜けちゃうんです。体にはそんなによくないですね。女性は長く続かない仕事だと思います。

 

――確かに女性にとっては過酷な環境かも。コーチはどれくらいしてたんですか?

 

さっちゃん:7~8年かな。すると人生を考えるときがやってきて…(笑)、28?29?でやめました。
嫌いになったわけじゃないけど、体がしんどくて。下は3ヶ月ぐらいの赤ちゃんから、上は80代のおじいちゃん、おばあちゃんまで教えていたけど、教えるのはとても楽しかったから、プールのコーチはまたやりたいなと今も思います(笑)。

 

――へえぇ。そんなコーチ時代があって…

 

さっちゃん:で、やっぱり飲食やりたいなあと思ったんですよね。その後はパン屋さんに勤めたり、イタリアンレストランやカフェで働いたりしました。
店によっては料理を任せてもらったり、レシピ作りに参加させてもらったり、いろんな仕事をさせてもらえました。あと、働きながら野菜ソムリエの資格も取りました。

 

 

――野菜ソムリエってどんな資格なんでしょう?

 

さっちゃん:野菜や果物の種類や特性、栄養や流通などいろんなことを勉強して、野菜や果物の魅力を生産者の代わりに生活者に伝えるというのが役目です。

 

――ほう。

 

さっちゃん:何年か前に、岡山駅前でマルシェ・ジャポン・キャラバンというのがあって野菜ソムリエの仲間たちで出店したんですよ。
で、そこで一緒だった野菜ソムリエの友人たちと話して、「みんなで京橋朝市に出よう!」と盛り上がったんです。

結局、それがきっかけで野菜ソムリエのユニット「オルト・デリ」の活動がスタートしました。

 

――野菜ソムリエのユニット。どんな活動ですか?

 

さっちゃん:月1回(第1日曜)は京橋朝市に出たり、週末に開催されるさまざまなイベントに声をかけてもらったりして。
農家さんから直接野菜を仕入れに行ってくれる野菜担当の友人がいて、私とイタリア料理教室をやっている友人が料理を担当して、カレーとかピーチポークパニーニとか野菜を使っていろいろ作ってましたね。
京橋朝市には3年間くらい出てましたかね。

 

 

――飲食店で働きながら「オルト・デリ」でも活動していた祥津子さん。本当にパワフルですねー!
そういった中で、じわじわと独立の想いが芽生えていったんでしょうか?

 

さっちゃん:うーん、当時はふわっとしたものはあったと思うんですけど、リアルではなかったかな。でも、今となってはやりたかったんだと思います。
「オルト・デリ」の活動を始めて1年後、「CAFÉ Z(カフェゼット)」で働きたくて面接を受けた時に、「いつかはお店をやりたいんですよね」とマスターに伝えたんです。

 

――マスターはなんと?

 

さっちゃん:「いいんじゃない。ここで勉強したらいいよ」と言ってくださいました。それが、今から4・5年前かな。
ゼットでは接客以外にも事務的なことをさせてもらったり、マスターから食材のことを教わったり、本当に勉強になりました。

 

 

さっちゃん:ゼットで勤めているときって、毎月第1日曜には京橋朝市に出て、月2回ほど東京へ中級の野菜ソムリエの資格を取りに行ってた時期がありましたね。
月曜の夜、夜行バスに乗って東京へ行き、火曜に講座を受けて、水曜の朝に岡山に戻ってそのままゼットに出勤。

 

――すごい! ハードスケジュール!!

 

さっちゃん:えへへへ。休みの日を利用して、遊びに行っていたようなもんですけど…。

 

まりちゃん:そうじゃった。水曜はさっちゃんからの東京土産付きのミーティングじゃった。

 

さっちゃん:水曜の朝に「今日のおやつは~♪」と言って、みんなで食べてた(笑)。

 

――弾丸スケジュールだけど、朗らかな朝~(笑)。

 

さっちゃん:それと、その頃はちまたの料理コンテストもよく応募してました。

 

まりちゃん:「レタスうめぇ巻き」じゃろ(笑)。

 

さっちゃん:そう(笑)。「レタスうめぇ巻き」は香川レタス栽培50周年記念の料理コンテストで、レタスに豚肉と梅を巻いた料理なんです。
他に岡山の地産地消弁当コンテストで「晴れ弁」というのも賞をもらいました。

 

――へえ、いろいろ受賞してるんだ!とってもユニークな名前ですね。

 

さっちゃん:料理のネーミングにはこだわりました(笑)。
で、これがなんと、開業の融資の審査で役に立っちゃって!
人生どう転がるかわかんないもんだな~。

 

 

――さらりと言っちゃってるけど、すごいね(笑)。じゃあ、さっちゃんとまりちゃんはゼットで一緒になったのが出会い?

 

さっちゃん:そうですね。私が働き始めてから1年経って、まりちゃんが入ってきたんよな。

 

まりちゃん:そうそう、私が働き始めた頃、さっちゃんは週2回、3回お店に出てたかな。

 

さっちゃん:その頃ゼットは曜日ごとに人が決まっていて、私も3つぐらいかけもちしてたうちの1つだったんですよ。その時はすごく働いてたんで。

 

まりちゃん:私は一週間通してお店に出る人だったんですけど、さっちゃんと一緒に入るとやりやすくて。さっちゃんよう働くなーと思ってた。土日は人も多くて忙しかったけど、忙しいの慣れとるから別にバタバタ慌てもしないし。

 

さっちゃん:まりちゃんも私も忙しいほうが楽しいタイプなんで、忙しければ忙しいほど…よっしゃー!って(笑)。

 

まりちゃん:そう、燃えるタイプ。あと、さっちゃん、「マスター、これ、どんな味がするんですか?」って言ってすぐ味見してたよね。すぐ食べる(笑)。

 

 

さっちゃん:ゼットにはね、塩がね、3、4種類あったんですよ。ぜんぶ味が違うんです。

 

まりちゃん:岩塩と海の塩、全然違うし。

 

さっちゃん:まろやかさとか固さとか。

 

――ほお。

 

まりちゃん:海のものには海の塩を使って、陸のものには岩塩を使うって感じじゃったな。

 

さっちゃん:最初はへぇーっと思ってたけど、慣れてきたら、マスターはこの違いをいつも言っているんだなって分かるようになってきたね。

 

 

まりちゃん:それからゼットの時にさあ…。

 

さっちゃん:なに?どれどれ?どの話?

 

――祥津子さんと麻理子さんが出会った「カフェゼット」でのお話は、尽きることなく続き…。
お二人のトークが楽しすぎて、ずっと聞いてしまうのでした(笑)。

 

つづく・・・4回連載 第2回「2.31coffee麻理子さんのこと」は10月12日UP予定です。

2015年8月 取材
文:松田祥子
キャプション:編集A

※ 写真をクリックorタップするとキャプションとともに拡大写真がご覧いただけます。

 

◇ 岡山産お野菜・果物・加工品のお店
「ORTO DELI(オルト・デリ)」
 
http://ameblo.jp/seizzzz/
岡山市南区浜野2-1-35/TEL 090-3785-2466(いしもと)
営業時間 水~日曜11:00~18:00

◇ CAFÉ×ATELIER Z カフェ×アトリエ Z http://cafez.jp/
岡山市南区浜野2-1-35/TEL&FAX 086-263-8988
営業時間 11:00~19:00/定休日 月・火曜日

・・・

 

◆「Grid Kitchenグリッドキッチン」 http://grid-kitchen.tumblr.com/
TEL 0863-53-9266/営業時間 11:00~18:00/定休日 火・水曜

◆「31coffeeサイコーヒー」 http://31coffee.tumblr.com/
TEL 080-1941-7331/営業時間 11:00~18:00/定休日 火・水曜

◆「Anchor Space 45 アンカースペース45」
TEL 090-4699-5438(大月)/営業時間 11:00~18:00(ご相談承ります)/定休日 火・水曜

 

岡山県玉野市八浜町見石字田畠883-50

 

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