「なんだか楽しそう!」な人たちって、暮らしも楽しそう! それってつまり、〈 暮らし上手 〉だと思うんです。
そんな人たちの「たのしい」の秘訣、聞いてみたいな・・・。 よし!会いに行ってみよう!!
思い立ったが吉日、さっそく お伺いした暮らし上手さんからは、幸せのヒントが いっぱい飛び出してきました!


今回登場していただくのは、カフェ「Grid Kitchenグリッドキッチン」オーナー大月祥津子(おおつき さつこ)さん、「31coffeeサイコーヒー」オーナー大島麻理子(おおしま まりこ)さんのお二人。カフェは児島湖を一望できる眺めのいい建物で、旬の食材をふんだんに使ったランチやデザート、自家焙煎のコーヒーが楽しめます。そんな素敵空間を提供する祥津子さん、麻理子さんはいつ会っても笑顔の元気女子!おしどり夫婦のような関係だとか…。二人の素顔に迫ります。
(聞き手:松田祥子)

2.31coffee麻理子さんのこと 『暮らし上手さんに会おう!第4回』

2015.10.12

 

 

 

――前回はさっちゃんのお話をお聞きしました。今回はまりちゃんの出番です!

まずはコーヒーの出会いから…。

 

まりちゃん:大学生のとき、家のもらいものにレギュラーコーヒー(粉)があったんです。ドリップする米…じゃない、豆を粉にしたもの。

 

さっちゃん:あははは(笑)。好きすぎて出てきたな、米が。

 

 

――(笑)。

 

まりちゃん:おばあちゃんが「あんた、これ溶けんで。残るんよ」と言ってきたんです。インスタントコーヒーとレギュラコーヒー(粉)って見た目が一緒じゃないですか。
「本当じゃな、どうするんじゃ、こりゃ(笑)」みたいなやりとりが最初でした。

 

さっちゃん:おばあちゃん、かわいいなぁ。

 

まりちゃん:調べてみたらコーヒーの粉を漉せば飲めると分かって、おばあちゃんに「漉して飲むものらしいわ」と教えてあげて。
そこからコーヒーに興味が湧いて、老舗の喫茶店でバイトを募集していたから、何も分からずに行ったんです。結局、そこで3年働いたかなぁ。

 

――おぉ、まりちゃんもすぐ行動に移せる人ですね。

 

まりちゃん:そのお店はネルドリップだったんですよ。コーヒーって豆の種類はもちろん、淹れ方でも全然違うし、淹れる人でも違うからおもしろいなと思って。

お客さんから「あの人に淹れてもらって」というリクエストがきてました。スタッフは10人くらいいたかな。女性ばかり。長く働いていた女性の方がいて、その人が淹れてくれると確かにおいしいんです。

 

 

 

まりちゃん:そこは大きい店じゃなかったから、ホールと中の作業をとりあえず全部こなさないといけない。お客さんもたくさん来て繁盛していたので、2店舗目もオープンしてそっちもスタッフとして働きました。

 

――そのお店はコーヒーの焙煎もしてたんですか?

 

まりちゃん:そこには焙煎機がなかったんです。関西の珈琲屋さんから仕入れていて。入ったときに「昔は焼いとったんよ。」と言われたんです。当時は何がなんだか分からなくて(笑)。
でも、豆は焼くもんなんだ、じゃあいつか焼きたいなと思っていました。だから、次に勤めるなら焙煎しているお店に勤めたいと決めていたんです。

 

さっちゃん:その頃は焙煎機を持っているお店が少なかったよね。今、劇的に時代が変わって、コーヒーブームが来てますけど。

 

 

 

まりちゃん:そうそう、昔は猫も杓子も焙煎機って感じじゃなかった(笑)。老舗の喫茶店が自分のところのをまかなっているか(自家焙煎)、コーヒー豆の卸専門店から購入するか。今では小さな個人店でも焙煎機を持っている所が増えてきましたね。

 

――じゃあ、自家焙煎をしている喫茶店を探してまわったんですか?

 

まりちゃん:そうですね。いろいろ探したんですけど、条件に合うところがなかなかなくて、どうしようかなと思っていたら、「CAFÉ Z(カフェゼット)」のマスターが「うちに来る?」と声をかけてくださったんです。ゼットは、開店当時からスペシャルティコーヒーを扱ってたんですよ。

 

――スペシャルティコーヒーというのは?

 

まりちゃん:スーパーの地産地消コーナーじゃないけど、生産国のどこの農園の誰が作っていて、栽培管理や収穫、品質管理はこんな風に適正に行って、日本に入ってきました。いつ豆を焼いて(焙煎)、それをいつ出荷しました、という顔の見える関係、トレーサビリティが確立している豆で淹れた、風味の特性が表現出来ているコーヒーのことです。

 

 

まりちゃん:今ではそれが普通になってきていますけど、それまではコーヒー豆というと大手メーカーにまかせっきりだったので細かいことまでわからない。やっぱり自分でコーヒー豆の中身を知ることができると安心だし、豆にも質があるんですよね。一等米、二等米じゃないけど。

 

――おっと、ここでも米が例えに(笑)。

 

さっちゃん:その頃ってスターバックスが流行っていた時代だよね。

 

まりちゃん:そうだね。スタバはセカンド・ウエーブといってシアトル系のコーヒーを流行らせました。深煎りのエスプレッソを使ったラテとかですね。

 

(編集):たしかファースト・ウェーブはコーヒー豆の大量生産・大量消費の時代ですよね。一般家庭でも浅煎りのアメリカンコーヒーがよく飲まれてた頃。

 

 

まりちゃん:今はサード・ウエーブの時代、コーヒー第3の波なんです。クオリティの高い豆をブレンドではなく1種類でローストしたシングルオリジンを売りにしたり、カフェラテやカプチーノ、ハンドドリップやフレンチプレスといった淹れ方のバリエーションも提案するのが一般的に。

マイクロロースターといっていろんな小さいロースターさんができて、その質がわかっている豆を買って、いつ焼いて、新鮮だよ、安心だよっていうのが今の流れですね。

 

さっちゃん:そう、今はサード・ウエーブ。そこに「31coffee(サイコーヒー)」の開店。ちょうどそのタイミングだったね。いつも思うけど、何が流行りになるか分からんね。

 

まりちゃん:そうじゃな。昔、喫茶店で働いていたときには無知だったからそれが良いものなのか、悪いものなのか判断もできないし、そういうもんだと思っていたけど、だんだん知っていくと、もっと上のもんがあるんじゃなって分かってきて、それこそスペシャルティはどんなんだろうと、携われば経験値にもなるなと思ってゼットへ行きました。

 

 

 

――ゼットで働き始めたとき、独立しようという気持ちはあったんですか?

 

まりちゃん:ありました。ずーっと前から。

 

――そうなんだ! それは前の喫茶店のときにも?

 

まりちゃん:うーん、元々は「カフェがしたい」くらいのあわい感じから、喫茶店に入って「コーヒー豆を焼きたい」になり、ゼットに入ったら、「スペシャルティコーヒーかぁ。焼こう!」という感じですね。

 

――確実に「焼こう」にいくんだ(笑)。

 

まりちゃん:ですね(笑)。本当は焙煎と同時に飲食もしたかったんです。スタンドじゃないけど、飲めるスペースもありながら、豆売りがメインの。でも、人を雇うなんてことは頭になかったので、1人でするにはどっちかだな、と。なら、とりあえず豆を焼こうかな、と。

 

 

 

――なぜ、そこまで焙煎にこだわったんでしょう?

 

まりちゃん:焙煎ってね、自分の好みのところに勝手に寄せることができるっていうところが楽しかったんでしょうね。いろんな焙煎を自分で試してみたかったんです。
私、あまり浅いのが好きじゃないから、浅煎りの豆を見ると「なんで、これ浅く焼かれるん? 深く焼いてもおいしんじゃないん?」っていう感じで(笑)。それが好きに出来るんです、最高ですよねー(笑)。

 

――焙煎の技術はどこで習ったんですか?

 

まりちゃん:ゼットを辞めた後、大阪に月1回、約1年間講習を受けに通っていました。サイコーヒーの焙煎機もその講習を開いていたメーカーさんから買いました!

 

――焙煎機って、かっこいいですね!

 

まりちゃん:念願の焙煎機!5kgも焼けるし!

 

――5kgも?

 

まりちゃん:最近マイクロロースターはせいぜい2~3kgくらいの焙煎機らしいんですって。5kgの注文っていうのはほとんどないらしくって。「5kgにするー!」って言ったらメーカーさんに「5kg!?」て驚かれました。

 

――趣味でなく焼くぞ!っていう意気込みに驚かれたのかも(笑)。
焙煎機越しに見える児島湖が素敵ですね。

 

 

 

――結局、ゼットにはどれくらい勤めたんですか?

 

まりちゃん:2年半くらいいたんですかね。

 

さっちゃん:いや、1年半よ。私が2年半だから。

 

まりちゃん:…え? 1年半だった?

 

さっちゃん:そう、まりちゃんって意外に短いんよ。

 

まりちゃん:あ、2年経ってなかったかぁ。じゃあ、1年半です(笑)。

 

 

 

――ゼットを辞めたのは、何かきっかけがあったんですか?

 

まりちゃん:20代で独立したかったんです。

 

――ほぉー。

 

さっちゃん:まりちゃんって、すげー計画を立てていて。

 

まりちゃん:勝手にね(笑)。20代ではじめようって思っていたから28歳のときに辞めたのかな。29歳でオープンしようと思っていたので。でも、場所が見つからなかったんです。で、結局オープンは31歳のときになりましたね。

 

つづく・・・4回連載 第3回「3.念願のOPENに向けて」は10月19日UP予定です。

2015年8月 取材
文:松田祥子
キャプション:編集A

※ 写真をクリックorタップするとキャプションとともに拡大写真がご覧いただけます。

 

《 31coffeeサイコーヒーの珈琲豆を販売しているお店 》

◇ うつわの店 ゆくり http://www.yukuri-utsuwa.net/
岡山市北区撫川173-1/TEL 086-292-5882
営業時間 木・金・日曜11:00~16:00

◇ 岡山産お野菜・果物・加工品のお店
「ORTO DELI(オルト・デリ)」
 
http://ameblo.jp/seizzzz/
岡山市南区浜野2-1-35/TEL 090-3785-2466(いしもと)
営業時間 水~日曜11:00~18:00

◇ 古書と洋書とZINEリトルプレス「451BOOKS」 http://www.451books.com/
玉野市八浜町見石1607-5/TEL 086-292-5882
営業時間 土・日曜、祝日12:00~18:00

 

《 祥津子さんと麻理子さんが勤めていたカフェ『caféZ~カフェゼット』 》

◇ CAFÉ×ATELIER Z カフェ×アトリエ Z http://cafez.jp/
岡山市南区浜野2-1-35/TEL&FAX 086-263-8988
営業時間 11:00~19:00/定休日 月・火曜日

・・・

 

◆「Grid Kitchenグリッドキッチン」 http://grid-kitchen.tumblr.com/
TEL 0863-53-9266/営業時間 11:00~18:00/定休日 火・水曜

◆「31coffeeサイコーヒー」 http://31coffee.tumblr.com/
TEL 080-1941-7331/営業時間 11:00~18:00/定休日 火・水曜

◆「Anchor Space 45 アンカースペース45」
TEL 090-4699-5438(大月)/営業時間 11:00~18:00(ご相談承ります)/定休日 火・水曜

 

岡山県玉野市八浜町見石字田畠883-50

 

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