「なんだか楽しそう!」な人たちって、暮らしも楽しそう! それってつまり、〈 暮らし上手 〉だと思うんです。
そんな人たちの「たのしい」の秘訣、聞いてみたいな・・・。 よし!会いに行ってみよう!!
思い立ったが吉日、さっそく お伺いした暮らし上手さんからは、幸せのヒントが いっぱい飛び出してきました!


岡山を中心に店舗や住宅などのオーダー家具製作、オリジナル家具のデザイン製作を行う「むくもくKAGU」。
代表の永野博章さんはオンとオフの切り替えが上手で、週末にはバイクや自転車、山登り、キャンプなど多彩な趣味を謳歌しているそうです。
「遊びの達人」に見えるその素顔、暮らしぶりを覗いてみました。(聞き手:松田祥子)

4.ダムカード、もらってきます。 『暮らし上手さんに会おう!第7回』

 

 

 

 

〈自転車か原付でしか行けない無人島でキャンプ、ツーリング、山登り、釣り…アウトドアを満喫する永野さんが最近夢中になっているものについて伺いました。やはり「好きなもの」に対する情熱はまっすぐでアツイです〉

 

――:永野さん、最近も自転車でキャンプに行ってるんですか?

 

佳恵さん:最近はダムかな(笑)。

 

永野さん:バイクでふらっと出掛けるのに、ダムを目的地にしておくと行きやすいんです。まだ、行き始めたばかりで、湯原ダムと八塔寺川ダムの2つに行きました。ダムに行くとダムカードをもらえるんですよ。

 

 

――:ダムカード? 初めて聞きました。

 

永野さん:ダムの管理事務所に行ったらもらえるんです。岡山に関しては16カ所あるのかな。そのほかに水門カードもあるみたいです。

 

――:それって、どういう形の。ポケモンカードみたいな?

 

永野さん:僕、ポケモンカードは知らないんだけど、トレーディングカード入れっていうのに入るからそれっぽいやつかなぁ。裏面に説明が書いてあって、表にはダムの写真が載ってます。管理事務所にダムカードください、と言ったらもらえるんです。

 

――:カードを集めたら特典があるとか?

 

永野さん:いや。純粋にダムに行った記念かな(笑)。

 

――:ダムまではどうやっていくんですか? 自転車ですか?

 

永野さん:今はバイクですかね。

 

 

――:ダムって地味なイメージがあったんですが…

 

永野さん:ダムってすごいよ。自然の中にボンっとあるじゃないですか。そのバランスがすごくかっこいいし、あとコンクリートの古びた様子、周りの建物とかも面白いじゃないですか。ダムに上がるのに普段は通らないような道を通るし、特に湯原ダムの上に行く道はすごく面白いんです。最後に岩をぶち抜いたような素掘りのトンネルがあって。

あと、鏡野町にある恩原ダムは、全国的にも珍しいバットレスダム なんですよ。まだセメントが高価な資材だったとき、セメントの使用量を少なく抑えられるバットレスダムが注目されていたけど、メジャーな方法じゃないから今はその方式では造られてないそうです。

 

佳恵さん:すごく早起きしていくんだよ(笑)。「ダムカード、もらってきます。」って。

 

――:(笑)。健康的ですね。

 

 

永野さん:ダムばっかり行ってもおもしろくないから、山行ったり、近所の友人とキャンプにいったり。工場に来る業者さんで一緒にキャンプに行ったら、すっかりハマッた人がいて…

 

――:周りがどんどん感染されていくわけですね。

 

永野さん:一人も気楽でいいんだけど、食べ物を作るんだったら、一人分はすごく少ないんですよ。2人、3人だとちょうどいいんです。

 

――:行くときは前から計画を立てるんですか?

 

永野さん:バイクだったら、漠然と考えててちょっと行ってこようかなと出かけることが多いかな。朝、行ってきます、とか。前、鳥取に行ったときは、朝、突然だった思うけど、僕の位置は全部分かるから。

 

――:え?

 

永野さん:携帯のGPS機能で、位置情報が全部分かるようにしてるんです。

 

佳恵さん:帰るコールとかしたくないから、これで勝手に見てと言われて。

 

――:一目で居場所が分かるんですね。

 

佳恵さん:今まで一番すごかったのは、九州に行ったとき。どこへ行くって言わずに、ちょっと旅に行ってくるって。

 

 

――:行き先は告げず?

 

永野さん:今年のお正月明けは4日からすぐには仕事が動かなかったので、どうしても行きたかった鹿児島へ行ったんです。鹿児島が田舎なのでお墓参りと友達のところと。どうしても行きたかったんですよ。

 

――:その行動力、すごい。

 

佳恵さん:何にも言われてないけど、なんとなく九州方面に行くのかなと思ってました。朝は普通に仕事で出ていって、夕方に神戸のフェリーで宮崎に渡り、そこから鹿児島へ。バイクで行ったので、

 

――:それは、位置情報を見て、知ったんですか?

 

佳恵さん:そう、位置情報を見て、あれ、行き先が神戸方面だったから、鹿児島じゃないのかなと思っていたら、神戸のフェリー乗り場だったという…。

 

永野さん:フェリーだったら片道分は飲んで寝ていれば朝着くからね。宮崎においしいうどん屋さんがあるんで、そこに寄って、鹿児島の友達のところに行って泊まって、その後は九州を横断してバイクで帰ってきました。5泊したかな。

 

 

――:そういうことってよくあるんですか?

 

佳恵さん:今回みたいに長いのは初めてです。まあ、仕事をほおり投げて行ったわけじゃないから、お金が尽きたら帰ってくるかなあと思ってました。

 

――:なんという寛大な…。

 

永野さん:その頃(1月)って、あまり忙しくないから、どうにかできる状態なんです。逆にその頃でないと時間がとれないんですよね。

帰りは鹿児島から高千穂の方へ行って、阿蘇を通って。宿を決めてなかったので、黒川温泉が近くだったから泊まって、次の日は近代産業遺産。大分の竹田市に近代産業遺産がいっぱいあるんですよ。そこをまわったり、国東半島の辺りで小説の中に出てくる場面があったので立ち寄ってみたり。

小倉に泊まって、角島って知ってます?最近コマーシャルで有名になった橋。それから、元乃隅稲成神社。赤い鳥居がずらーっと並んでいるところ、あそこを回って、広島で食べたかった汁なし担々麺があるので食べて、帰ってきました。

 

――:旅の時にここに寄ろうという目的地は漠然といつも考えてるんですか?

 

永野さん:そうですね。携帯の地図に気になる場所に星を付けているんです。行きたいところにマークをどんどん足して。

 

 

――:これは全部行きたいところなんですか。四国にもあるし、九州にもある!

 

永野さん:そう、行きたいところとか、今まで立ち寄ったところ。おいしそうなお店とか。そういうのを入れておいたら、近くに行ったときにここに星がある、なんじゃったかな、ということになって思い出すじゃないですか。ここはおいしいうどん屋があったな、とか。

 

佳恵さん:私がうどん好きなんです。で、新しいうどん屋をいつも探してくれるんです。

 

〈永野家には「うどん部」があるそうで、おいしいうどん屋情報はチェックしているのだそうです〉

 

永野さん:うどんに詳しい人のブログを見ていると、新しいうどん屋さん情報が集まってくるんですよ。それで、行ってみようかな、とか。で、実際に行くんだったら、もっと徹底的にその辺りを調べます。もっと、何かあるんじゃないか、と。せっかく行ったんだったら楽しまないともったいないじゃないですか。

できればいろんなところを見てみたいという想いが強いかも。観光地はどうでもいいんですよ。有名な観光地はあまり興味がなくて。そこは外しても、あんまり有名じゃないようなところで。

 

 

――:永野さんのアンテナにひっかかる場所ってどういうところでしょう? 景色?

 

佳恵さん:テレビ番組とか私は好きなものを選んでみるタイプなんですけど、この人は何の番組でも面白そうに見るんですよ。NHKとか。そこで、面白い情報を取り入れるって感じなんですかね。食べることにもすごく興味があるし、建物も好きだし、アートも好きだし、

 

――:常にアンテナがたってるんですね。より好みせず…

 

永野さん:いや、より好みはしてるんだと思うけど、ほかの人よりは広いんだと思います。たぶん。

目に入ったものとか、その時キャッチする。あと、ネットで検索をかけていっても、出てくる上の方よりは下のほう。次のページ。あと、画像で検索することが多いかな。本質に近づくというか、探したいものが出てくることが多いんですよね。

 

 

編集:画像で探すっていうのは共感できます。文字だとピンポイントに絞り込むのはいいんだけど、気になるものは画像に切り替えて、3スクロールくらいすると、関連があるけどちょっと違うものにたどり着いて…

 

――:そんなに見るんですね…。

 

永野さん:だって、見ないとないんですよ。自分の見たいものが出てこない。

 

編集:そう、マニア心をくすぐるものがない!

 

――:そこなんですか(笑)。

 

 

永野さん:ネットで簡単に出てくる情報よりも、もっと面白いところあるんじゃないかな、とはいつも考えてますね。これからは、もういい年だし、楽しいことをして、生きていく方がいいよなぁと…

 

 

――:昔からそういう生き方をされているような気もしますが…。

 

佳恵さん:そう思います(笑)。昔から好きなところに行っていたし。子どもに合わせるってことができんかったよね。

 

永野さん:子どもも自由な時間がいるじゃろ?

 

――:(笑)。

 

佳恵さん:でも、なぜか子どもに好かれるし、動物に好かれてるし。あと、おじいちゃんやおばあちゃんにも(笑)。

 

――:楽しそうだから人が寄ってくるんでしょうね。

 

 

〈自分が本当に好きなものを把握し、流されない。自分に嘘をつかない。そして、楽しむ。 ―いつも自然体でいられる永野さんの根っこは、そんな姿勢にあるのかなと思いました。〉

 

2016年6月 取材
文:松田祥子
キャプション:編集A

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