『あったらいいな、こんな暮らし。』
この気持ちをいつも大切にした家づくりを心掛けるFOMES design。
そのFOMES designから、新しい提案住宅が生まれました。
場所は静かで利便性のよい街、倉敷市大島。
倉敷に住む建築家が提案する、倉敷で暮らす家・・・。
FOMES designの考える提案住宅とは?
そして「STUDY HOUSE」とは?
FOMES designの手がける家づくりプロジェクトについて、
まもなく完成という「大島ハウス」と、FOMES design事務所に伺い
代表の高見修一さんにお話を聞かせていただきました。

chapter.4 可能性を楽しむ「STUDY HOUSE」

2015.06.03 

 

 

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―― FOMES designの事務所がまた、素敵な空間ですね。アイビースクエアにも歩いてすぐという市街地でありながら、とても落ち着いた雰囲気です。

高見 ありがとうございます。ここは1階が事務所で、2階が自宅なんですよ。

―― ご自邸でもあるんですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

高見 ここもまさに「土地との出会い」で建てたものです。
やっぱり僕は、徒歩や自転車で生活できる街なかの、小さい土地が好きなんですね。

建築家の方は皆さんそうしていると思いますけど、うちも自邸をショールームのようにして、いろんなお客さまに見ていただいていたんです。でも築10年ぐらい経って、ちょっとショールームというには厳しいかなと思うようになって。

自分の建築も、根本的には変わらないにしろ、やっぱり10年前とは少しずつ変わってきたところもあるので。それで単純に新しいショールームが作りたくなって、「STUDY HOUSE」vol.2として「CLASS HOME WORKS」を作りました。

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4_03―― 「CLASS HOME WORKS」は、店舗併用住宅ですね。

高見 こちらはクライアントと一緒にスタディしたわけではなくて、こちらが全部スタディして、店舗併用住宅における僕たちの「あったらいいな、こんな暮らし」を形にしました。2年間限定で僕たちが事務所兼ショールームとして使い、今は新しいオーナーさんの手に渡っています。

―― そうだったんですね。「CLASS」では、特に店舗併用という点でどんな提案をされたんでしょうか?

高見 「CLASS」もうちの事務所も、店舗の入り口と住宅の玄関が建具で仕切られていて、鍵を掛けて行き来できないようにしておけば、店舗のオーナーと住人が違う人でもOKなんです。上に住んで、下の店を賃貸にすることもできるし、両方別々に貸すこともできる。

―― ああ、そうですよね。この仕切りがなかったら、もしお店ができなくなったときに1階の使いみちがなくなってしまいますけど、ちょっと仕切られていることで、いろんな可能性に対応できるようになります。

 

 

 


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 これからの住宅というのは、自分が住むことだけじゃなくて、将来的に賃貸にする可能性も考えに入れたほうがいいのかなと思います。もちろん住む方にとって居心地のいいものを建てるんだけど、でもどうせならその人だけじゃなくて、誰が住んでも気持ちよく、楽しい家がいいなと。

スクラップ&ビルドでどんどん建て替えればいいという時代は、もうとうに終わっています。建てた人が住めなくなったら、貸すなり売るなりして、別の人が住む。そういう可能性を考えた家づくりが、これからは大事なんじゃないかなと思います。

―― 今は、住人がいなくなって放置されている空き家が多いですよね。街の風景としてもあまりよいとは言えません。

 

 

 

 

 

 

 

 

高見 ヨーロッパにしてもアメリカにしても、築100年以上の家なんて珍しくないでしょう。それを買うか借りるかした人が、中を自分の好みにつくり変えて住むのが当たり前なんです。それこそスケルトン&インフィルの考え方が、昔から根付いている。若い頃に行ったボストンの街でも、家族で家にペンキを塗っている光景はよく見かけましたよね。外観は一切手を加えられず古い街並みを保っていて、内部は住む人が代わるごとにどんどん変化していってるというのが、すごく素敵だなと思いました。

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―― そんな住み方、憧れますよねえ。

高見 そんなことが頭にあって、「STUDY HOUSE」が生まれてきたというわけです。外を創造する人間と、中を創造する人間が違っていてもいいんじゃない?って思います。

―― 「大島ハウス」は、初めから何もないんですから、住む人に合わせて変えるのにこれ以上やりやすい家はないですよね!2階なんて、広い空間の真ん中に柱が5本あるだけです。

高見 この柱だけは、構造上どうしてもなくてはいけない柱です。考えられるプランを何パターンか書いて、どれもに共通する柱を、必要最低限だけ残しました。だからここからどう間仕切りしても、この柱がじゃまになることはほぼないと思います。将来またリフォームするときも、今あるこの柱以外はどれを撤去しても大丈夫ですから、やりやすいですよね。

 

 

 

 

 

 


4_07―― 内部に構造柱や耐力壁が少ないというのは、スケルトン&インフィル住宅において重要ですね。

高見 構造に関しては構造専門のパートナーがいて、その構造家に見てもらっています。こんな状態ですけど、「大島ハウス」は長期優良住宅なんですよ!これだけの柱で、耐震等級も充分取れています。

―― それは安心ですね。建売で長期優良住宅ってすごいです!

高見 建売だけど、デッキテラスもルーフバルコニーもあるコートハウスで、2台分のビルトインガレージまである。玄関前にも軽なら2台停められるから、46坪の土地で4台駐車可能。
もうね、ネタとしては贅沢すぎる家なんです!

 

―― さすが、素晴らしい!建築家が考えると、ここまでできるんですね。
さあ、ここからは住む方のスタディです。なにもないから、思い切り好きなように創造していけますね。

 

 

 

 

高見 そうです。現場で自由に中を歩き回ってみて、「ここでこんなことができそう」とか「ここはこんなふうにしたい」とか、考えていくのはすごく楽しいと思います。

もちろんゼロからすべて考えていくのも難しいでしょうから、こちらでも何パターンかモデルプランをご用意しています。例えば2階は、吹き抜けに向かって長いデスクを設けてスタディコーナーにしたらいいんじゃないかなと、僕の中でなんとなくイメージしていますね。北側の部屋の分け方は自由ですから、ひとつの大きな空間でもいいし、お子さんの数に合わせて仕切っていけます。

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4_09―― 2階のつくり方は家族構成によってだいぶ変わりますよね。

高見 ルーフバルコニーに通じる東南の空間は、もしかしたら個室じゃなくて、吹き抜けとオープンにつながったフリースペースもありだと思うんですよねえ。子どものプラレールがうわーっと広がってるかもしれないし、お父さんが一生懸命エアロバイク漕いでるかもしれない(笑)。

―― 妄想が膨らみますね(笑)!モデルプランをベースに、アレンジを加えてもよさそうです。もしかしたらお客さまの方から、また違ったアイデアが出てくるかもしれません。

高見 そうそう、そういうのも楽しみですね!ここからは注文住宅と同じですから、ぜひぜひ一緒に考えていきたいですね。

 

 

 

 


4_10―― 「大島ハウス」は建物の形が既にできあがっていて、実際に中に入って見ることができるから、すごくイメージしやすいと思いました。ルーフバルコニーとデッキテラスとのつながり感とか、テラスとお隣との距離、吹き抜けを見上げたスケール感なんかは、設計図面ではまったくわかりませんから。

高見 僕らもそうですよ。デジタル苦手なんで(笑)、いつも模型を作って実際に壁を入れたり抜いたりして、僕とスタッフとでああでもないこうでもないってやってます。

―― それも楽しそう(笑)。この「STUDY HOUSE」、自分たちでスタディするプロセスを楽しんでみたいという方には、この上なく魅力的なプロジェクトですよね!高見さんのほうでは、こんな方に暮らしてほしい、というイメージはありますか?

 

 

 

 

 

 

高見 うーん、それはいろいろ浮かんではくるんだけど、ひとつにはまとまりませんねえ。ビルトインガレージがあるけれど、必ずしも車好きの人じゃなくても、アウトドア用品を置いてもいいし、子どもの遊び場にしてもいいし、ストーブの薪を置いてもいいし、どんな方にも楽しく使ってもらえる空間だと思います。星が好きな人はデッキで思う存分眺められるし、忙しい日々の合間にほどよくガーデニングを楽しめるぐらいの地面もあるし。いろんな楽しみ方を、夢いっぱい散りばめている家です。

―― わあー、ワクワクします!

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高見 ありきたりかもしれないけど、日々の暮らしを心地よく過ごせることがすべて。
休日にわざわざどこかに出かけるよりも、家での暮らしを楽しみたくなる。その可能性を、思いきり盛り込んだ家になってると思います。

―― 空っぽの建物にあふれるほどの楽しさを詰め込んだ「大島ハウス」、オープン(販売開始)は6月6日。ぜひ、たくさんの方に見ていただきたいですね!
今日は本当に、ありがとうございました。

 

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文・吉田愛紀子

「STUDY HOUSE vol.3大島ハウス」は、6月6日(土) ・ 7日(日) ・ 13日(土) ・ 14日(日)  販売開始に併せて、完成見学会を行います。 

「STUDY HOUSE vol.3」 完成見学会情報 ・・・ http://ieto.me/news/%E3%80%8Cstudy-house-vol-3%E3%80%8Dopen-house%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/

 

 

株式会社 FOMES design

岡山県倉敷市本町 9-18
tel:086-423-5488
http://www.fomes.net

STUDY HOUSEについて詳しくは・・・ http://fomes.net/study-house.html

 

 

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