オープンハウスレポート・「ホワイエのある家」土岐建築デザイン事務所

2016.02.29

 

土岐建築デザイン事務所  『ホワイエのある家』
オープンハウスレポート

 

設計事務所が開催するオープンハウスに行ったことがありますか?
マイホームを検討しているけど、オープンハウスに行くと、もうそこで建てなきゃいけない気がして…、そうかんたんに見学の申し込みができない…。でも、行ってみたい!
そう思う方、少なくないのでは?

オープンハウスがどんなものか、
家づくりにどう役立てればいいか、
ieto.meが実際に行ってレポートします。

 

 

 

2016年1月24日(日)、倉敷市玉島で 土岐建築デザイン事務所 「ホワイエのある家」オープンハウスがありました。
土岐建築デザイン事務所の開催するオープンハウスはどのような感じなのでしょうか。
見学させていただきました!
Q&A形式の質問とともに、当日の様子の写真を紹介していきます。

 

 

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強い寒波が訪れていた週末、倉敷市玉島での「ホワイエのある家」オープンハウス。
駐車場からあぜ道を通り、外観を眺めながら会場受付へ向かいます。

 

 

開催2日目の日曜日、お客様の多い時間を避けて朝一番に伺いました。
寒い日ですが、抜けるような青空が広がり、「ホワイエのある家」はより引き立って見えます。

 

 

薪ストーブで暖かく、窓からの陽射しに明るい室内で、土岐建築デザイン事務所・土岐さんにオープンハウスのことをいろいろ尋ねてみました。

 

 

設計事務所が開催するオープンハウスって、なに?どんなもの?展示場とは違うの?

 

住宅展示場のように一般の方に見てもらうものじゃないです。
予約制でどんな方が見学希望かということがはっきりわかるようにしています。
設計事務所の特徴とかディテールとかを知ってもらうために。
オープンハウスは家づくりの勉強の場所です。
接客はしません。逆になぜ声を掛けてくれないの?と思われるかもしれないですね。
そういう営業目的ではないです。

 


ホワイエの家。緑のシンボルツリーの向こうにホワイエがあります。

 

 

見学をするための申し込みはどのようにするの?

 

ホームページでオープンハウス開催を告知しています。
見学は予約制です。
メールフォームで予約をお願いしています。電話でも受け付けています。

施主さんが、不特定多数の人がオープンハウスに来られると出来たばかりの壁が汚れることや、お子さんが走り回ったりすることを気にされるので、その配慮のために予約制にしています。
メールフォームでお申し込みいただいたら、会場の地図などの詳細を折り返しご連絡します。

 


見学は予約制。やはり施主さんのことを考えてオープンハウスは行われるんですね。

 

 

見学の時の注意点は?

 

お子さんを連れての見学はOKです。
見学で注意していただきたいことは、建物の数箇所に注意書きの立て札を置いています。それを見てご注意いただくようお願いしています。
受付に手袋があるので、それを付けて見学していただくようになってます。

住宅展示場とは違い、施主さんが実際に住む家なので、オープンハウスはお引渡しの前にさせていただいています。
お施主さんのものになっていない、つくり手の管理している状態の時に、1年くらいかけて子どもを育てるように大事につくってきた家を、計画中の方などに見ていただき勉強してもらうためにそうしています。
なので、サンプルを紹介する場のモデルハウスとはひと味違う見方をしてほしいと思っています。

 


外の受付では芳名帳に記入し、見学用の手袋を受け取ります。

玄関には靴べらと一緒に注意を促す立て札がありました。

 

 

今回の『ホワイエのある家』の特徴は?

 

「ホワイエ」とは、「団欒」や「溜り場」という意味のフランス語で、歓談、社交の場として使われる空間です。
施主さんご夫婦は、ともに友達の多い方で、友達が部屋に上がらなくても外でお話できたりコーヒーを飲んだりできるスペースをイメージしました。

外観は、ホワイエを中心に4つの棟がリズミカルに覆うようなデザインです。
玄関からつながるホワイエの空間をトンネルに見立ててつくることにより、ポーチから流れる道が生まれます。

寝室は、中庭に向けて開ける窓があり、寝室から中庭を通り、ダイニングへと行けるようになっています。
よく寝室は生活感を見せないようにというのが一般的だけど、見せることのできる整った寝室のある暮らしは本当におしゃれです。
キッチン脇のパントリーには、炊飯器などの生活家電を置く棚があります。棚と向かい合う壁は一面マグネットで、メモが貼れるようにしてあるんです。

薪ストーブはオリジナル。自分だけのストーブを、というご要望から生まれました。スペースの中心に置かれているので、熱効率は一番良いですね。部屋の角に置くと輻射熱は90度だけど、これは輻射熱が360度ですから。2階も部屋の扉を開けておけばエアコンはいらないです。

 


玄関から見るホワイエ。玄関は広く開放的な空間です。

ホワイエは、玄関とリビングの間に位置し、リビングからお茶などをすぐ運べるように扉が付いています。


ダイニングから中庭をまっすぐ通って寝室に行けます。寝室の設えを観て愉しむ上級のおしゃれ。2つの廊下があり、ダイニングと寝室とで、中庭を囲う形になっています。

ストーブはオリジナルでつくられたもの。すっきりとしたかたちです。

 

 

Q 土岐建築デザイン事務所が開催するオープンハウスの雰囲気・特徴は?

 

現地がわかりやすいように近辺に看板を用意しています。

見学する方は、以前にうちで設計して建てて住んでいる方も来られますよ。近所に住まれていたりすると、見学に来られてお話しするうちに、学区も一緒だったりするので子ども同士友達になったり、ということもあります。
施主さんが招待された知人の方も来られます。
もちろん計画中の方も見学にいらっしゃいます。各担当の所員がついてひとつひとつ説明をさせていただきます。
今回も2組計画中の方がいらしたので、所員二人がそれぞれに図面を見ながら、仕様とかディテールとか設備だとか、部屋の大きさなど、ご説明していました。
部屋の大きさは新しく計画中の方には、いくらパースを見てもわかりづらいと思います。キッチンをクローズにするのか、オープンにするのか、など、見てもらうとわかりやすいですね。

うちのオープンハウスに来られるお客さんは、ハウスメーカーよりは、設計事務所が自分には合うと感じている人が多いみたいです。
それと、自然志向の人、例えば外遊びが好きな人。住み方をきちんと考えている人が多いですね。

 


現地付近の道路脇に看板がありました。このオープンハウスを知っている人にはわかる、という感じのシンプルな看板です。

所員のみなさんが丁寧に説明をしてくれます。

 

 

見学でどういった点に気をつけて見るとよい? 家づくりで参考になる点。

 

オープンハウスの家は見学する人が同じように住むことはできません。
ただ、空間の想像…ここに自分が住んだらどんな風になるかな?床の色合いとか壁の色合いとか、空間のつくりかた、間取りのつくりかたは自分だとどうだろう?と、考えるといいと思います。
「なぜここにこの部屋があるんですか?」とか、気になることはどんどん聞いてもらうといいですね。自分の家づくりはそれからスタートします。

オープンハウスの家は、その施主さんの住む家です。掃除や動線などは、自分の感覚と違って当然。家を見学して、自分だったら違うほうが使い易いなということを気づいてほしい。
また、今まで思い込んでいるものは正しいのか、実際に見て感じることをしてほしいです。例えば、「ホワイエの家」の和室は3畳。3畳というと「狭い」と思われがちですが、3畳でしか生まれない空間があるんです。その空間を心地よいと思うか。3畳でも大人二人寝ることはできますよ。
オープンハウスの家を見て想像することが大事です。

 


「3畳」の空間の特徴を、実際に感じてみます。凝縮した美しさを見ることができた気がしました。

 

 

見学がきっかけで家を建てたという方はいらっしゃいますか?

 

それがメインでもないけど、きっかけとしてはあります。多い方です。
家を建てる為に、いろんな設計事務所のオープンハウスを見るといいです。自分が一番しっくりくるものを探すといい。それぞれ性格・性質が違うので、見比べて決めるといいですよ。

 


吹き抜けを見下ろすと、窓からの光がきれいでした。ストーブは家族のたのしみとなりそうですね。

 

 

オープンハウスで印象に残る出来事はありますか?

 

オープンハウスの家の施主さんが来られることもあるんですが、するとお客さんが施主さんに細かいこととか直接質問されたりしています。
あるときは、施主さんがstaffカードを付けてずーっと案内してくださったこともありました(笑)。
僕らがいくら説明しても、住み手が説明するのがいちばん説得力がありました。

 


施主さんがstaffカードを付けて案内されていたときの話をしていると、表情が和らぐ土岐さん。

 

 

Q 建築家より、見学される方へコメントを。

 

土岐建築デザイン事務所のオープンハウスは、いろいろな設計事務所の中でのひとつの選択肢として見て、感じていただいて、これからに役立ててもらえるといいという想いで開催しています。
こちらとしても、来て見ていただいていたほうが、実際の設計もしやすくなります。家づくりのヒント、空間の特徴、デザインなど、自分が好きだなと思える設計事務所を、いろんなオープンハウスを見て回って探してもらえるといいと思っています。

 


テーブルの上には、設計図面とこれまでの物件の写真集が自由に見られるように置いてありました。

 

 

 

会場では、土岐建築デザイン事務所の所員さんたちが親切な対応をしてくださいました。
土岐建築デザイン事務所の魅力のひとつに、所員さんたちの存在というのもあります。

みなさんそれぞれに担当を持ち、ひとつひとつ細やかに受け答えをしてくださいます。
一緒に考え、つくりあげてくれるスタッフがいてくれると、家づくりもきっと充実したものになるでしょうね。

 

 

いかがでしたか。
オープンハウスに行くと、さまざまなことがわかります。
それは、家のデザインや機能はもちろんですが、
その設計事務所の持つカラーというものが、はっきりと見えてくる場所でもあります。
あなたが家を建てるなら、ぜひ行ってみてほしいと思います。
とても勉強になりますよ。
あなたのほっとできる家をつくるために、ぜひ、足を運んでみてください。

 

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