その2 奥出雲の「井上しょうゆ」

2017-10-26

 

みそ、しょうゆ、お酢など、古くから日本人の食文化を支えてきた発酵食品。
中でもしょうゆは、日本人にとっての究極の味覚の原点なのではなかろうか。
そこにある、いつでもある、味が足りなければしょうゆがなんとかしてくれる…そんな安心感。
生卵、焼き海苔、豆腐…、そんなシンプルきわまりない食材も、しょうゆをまとうだけで華麗なまでにおいしくなる。

コロッケも千切りキャベツも魚のフライも、思えば子どもの頃からソースよりもしょうゆをふりかけた。体調がすぐれない時は、熱々の番茶に梅干しを入れ、しょうゆをたらして飲むのが好きだ。五臓六腑に沁みわたり、気持ちが落ち着く。

そんな、しょうゆ好きを自負する者にとって、「本命しょうゆ」といえるものがひとつあるとやはり心強い。自分の味覚と健康を支えてくれる「確かな相棒を探せ!」なのである。

大豆と小麦を原料に、こうじ菌や酵母、乳酸菌の発酵によって醸される昔ながらのしょうゆは有用微生物菌の宝庫。そこから組成される何十種類ものアミノ酸や糖分が、まろやかでバランスのとれた旨味を醸し出す。上品な香味は2年以上の自然熟成のなせる技だ。

しょうゆは、もっとも手軽で身近な調味料。と同時に、選びようによっては、腸活サプリにも値するパワーフードとも言えるのではないかしら。

 


風味がとてもよい井上しょうゆ。小分け用と元の瓶の両方冷蔵庫に入れてます

 

■井上醤油店(島根県仁多郡奥出雲町)
江戸時代から継承された杉樽を今も死守し、古式伝統醸造法を貫くしょうゆ蔵。人工的になにもせず、蔵付き酵母による天然熟成をモットーに、国産大豆を原料にゆったりとしたつながりのある食のサイクルを大切に守り継いでいます。
ちなみにこの蔵のもろみ杉桶には1㎤に1億2000万個の有用微生物群が棲みつき、大腸菌が混入しても一瞬で駆逐するパワーを秘めているそう。見学した際、蔵の中の一種独特の静謐な空気に圧倒され、磁場の高さに驚いた記憶があります。
井上しょうゆ醸し(2年熟成)720ml=1026円    
井上しょうゆ造り(2年熟成と3年熟成のブレンド)720ml=1080円
※1.8ℓもあります。

自然熟成、混ぜ物なしの後味のよさ。風味も旨味も満点です♡

文:酒のみむら|三村佳代子

 


酒のみむら プロフィール
「からだにやさしい、おいしいお酒と食のある
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焼酎、ナチュラルワイン、伝統調味料、自然食
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【 表町店 】
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表町店では、11月の第3木曜日(今年は11月16日)のボージョレ・ヌーボー2017の解禁日に合わせて、オーガニック・ヌーヴォーのご予約承り中です! 
(入荷ワイン)
●「ヴィニフィエ・パ・Junko Arai 2017」
 ガメイ・ロゼ・ヌーヴォー2017(ロゼ)
 シャルドネ・ヌーヴォー(白)
●ティエリハレル・ヴィラージュヌーボー(赤)
●モリアー・ヴィラージュヌーボー(赤)

『イベントのお知らせ』

「オーガニック・ヌーヴォーで楽しむ ボージョレー⭐︎ナイト」
日時 : 11月16日(木)18:00〜21:00ごろまで
ところ : 酒のみむら表町店(西大寺町商店街ドイツパブ1階) 
料金 : グラス一杯につき500円(おつまみは別途料金)

お好きな時間にご来店いただき、試飲感覚でヌーヴォーをお楽しみください。
トランペットのミニライブもあり。

 

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