昔から、変わらず「そこ」にある、静かなたたずまいの食品たち。
普通なのに、なんだかとてもありがたい。
暮らしの「定番」に加えたい、そんな、普段づかいの安心食材を見つけてみました。

酒のみむら ・ 三村佳代子

おいしい、うれしい、そんなもの。その7 微生物菌が醸す不思議なパワー 発芽玄米酒「むすひ」

2018-08-23

 

あつい、あつすぎるぅ〜! 

この夏、何度この言葉を吐いたことか…。
いろんな意味で、今年の夏は本当に暑く、過酷だった。
がんばったカラダとココロに、なんぞパワーをもらえるものはないものか。

「むすひ」は、発芽玄米を削らずに醸したユニークなお酒。一般の日本酒とは一線を画す(笑)。
どぶろくやぬか漬けなどに通じる乳酸醗酵の酸っぱい呑み口が「むすひ」の真骨頂。
お世辞にもおいしいとはいえないけれど、慣れてくるとシュワシュワ感が心地いい。なんとなくココロが落ち着くような、免疫力が底上げされるような、ちょっと不思議なチカラを秘めているのだ。

火入れ(加熱殺菌)をせず、とにかく植物性の乳酸菌や酵母が生きたまま瓶詰めされているのである。玄米は白米に比べて栄養が豊富な分、それをエサに菌の働きも活発になる。麹菌や発酵過程で発生する何億という菌の残渣(これも有用です)も含めてまんま微生物菌をカラダに入れるわけだから、腸内環境の改善にもさぞかしよかろう、というわけである。活性が高いので、実際、醗酵マニアの愛飲者も多い。

もともと乳酸菌は日本酒の醗酵に欠かせない大事な存在。人工の乳酸を添加せず、自然界に存在する天然の乳酸菌をうまく取り込みながら雑菌を駆逐する昔ながらの「生もと造り」で酵母の活動をゆっくりと見守る。麹も稲から自家培養するという徹底ぶり。自然に立ち返り、目に見えない微生物の働きを五感で操りながら生命力あふれるプリミティブな酒づくりに挑んでいるのだ。

日本人の健康を支えてきた醗酵文化。日本人と微生物菌とのつきあいは、ほんとうに奥深い。その親密で複雑な関係を自分のカラダを通して再確認してみたいと思うのである。

 


自家製の酵素ドリンク(レモン)と割って飲むのが、目下のお気に入り。

 

■寺田本家(千葉県)

無農薬米、無添加、生もと造りの自然酒に取り組む酒造メーカー。微生物の生命力を活かし完全醗酵で醸される旨口の日本酒・「五人娘」「香取」の蔵元としてもおなじみ。マクロビ・自然食ファンはもとより、日本酒通にも幅広く人気を得ています。

発芽玄米酒「むすひ」
瓶の中でも発酵が続いているため、慎重に開栓しないと一気に中身が溢れ出ます。開ける時はしばらく瓶を立てて、ちょっとずつ開け閉めを繰り返しながら開栓してください。720ml 1570円(税込)

開栓後も熟成が進み、刻々と味が変化する「生きた」酒。必ず冷蔵で

 



酒のみむら プロフィール
「からだにやさしい、おいしいお酒と食のある楽しい生活」をテーマに、こだわりの日本酒、焼酎、ナチュラルワイン、伝統調味料、自然食品などを販売している酒販店。市内の飲食店さんとコラボして、おいしい料理とお酒を楽しむ会なども定期的に開催してます。

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