その9 煮込み料理に使いたい「プレスワイン」
2018-12-27
さてさて本格的な冬を迎え、インドア派にとってはうれしい“おこもりシーズン”到来。
あたたかな部屋でネコをかくまい(笑)、漫画片手にこたつに入ってぬくぬくと過ごす…。ささやかな、それでいて心もからだもあたたまる、休日の密やかなくつろぎのひとときである。
そんなムードの休日、作って食べたくなるのが冬の定番、煮込み料理。コトコトと、時間がゆるーくゆったりと流れるこの感じ。鍋に材料を放り込んでおけばいつのまにか完成するので、その間おこもり気分を邪魔されることもない。
おすすめは赤ワイン煮込み。意外にも簡単にゴージャス&あでやかな一品になるので、おウチでいきなりビストロ気分が味わえる。
料理酒はたっぷり使うことで、驚くほど味が垢抜ける。求められるのはずばり「コク」。選ぶ際には、赤ワインなら「渋み」が効いたもの、白は「酸」が強めのものが向いているようだ。高いワインじゃなくて全然かまわない。
日本酒を使う場合も、上品な吟醸酒ではパンチ不足で、旨みどっしり系の純米酒、できればアミノ酸の高いものを選びたい。贅沢に使ってがっつり煮詰めるのがおいしく作るコツ。
というわけで、おこもりデーのもう一つのお愉しみ、とびっきりの赤ワイン煮込みで、すてきなおうち時間を! ビバ!
鶏肉とプルーンの赤ワイン煮込み【参考「ほぼ10分でトロッとなる煮込みです。」(牛尾理恵著)】
■井筒ワイン(長野県塩尻市)
長野県産ぶどう100%で醸造された酸化防止剤無添加の国産ワイン。ラインアップのひとつ、プレスランは、いわゆる「二番搾り」のワインのこと。フリーラン(タンクから自然に流れ出す)による搾汁のあと、圧力を加えて絞り出されます。プレスによって渋みが加わり、やや深みのある味わい。コクがでるため、料理用のワインとしてよく使われます。もちろんテーブルワインとしてそのまま飲むのもおすすめ。ホットワインにする場合はスパイスやはちみつ、オレンジやレモンなどを加えても楽しいです。
いづつワイン プレスラン
赤白ともに720ml 965円
文:酒のみむら|三村佳代子
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