第6回 屋根・部分のなまえ 2 「下屋」「庇」「持ち送り」
2024.10.17
『施主さんのための建築用語集』
家づくりを考えはじめ、建築家と出会い、いざ打ち合わせとなったものの
「何をどう伝えて良いか分からない」
「説明される専門用語が分からない」
といったケースが多々あると思います。
家を建てる時に知っておくと、なにかと便利な建築用語。
打ち合わせがスムーズに進むようお役立ていただければ幸いです。
前回に続き2回目となる、屋根の部分それぞれのなまえを取り上げていきます。
<屋根・部分のなまえ 2>
下屋(げや)
「下屋-げや」
- 下屋根、差し掛け屋根とも言う。最上階にある大屋根より下に掛け造られた屋根。大屋根から見て下にあるので下屋と呼ぶ。下屋によって日よけや雨よけの効果も期待できる。
外観デザインや床面積の調整に活用されることもある。
ieto.me掲載建築家のつくる家で見る「下屋」一例
祐安の住宅 [ 本德建築設計事務所 ]
http://ieto.me/ie-photo/hontoku-sukeyasu/
庇(ひさし)
「庇-ひさし」
- 玄関・窓などの開口部の上に設置される小さな屋根。雨や直射日光が当たるのを防ぐ為に取り付けられる。
ieto.me掲載建築家のつくる家で見る「庇」一例
宇治の家 [ ARTBOX建築工房一級建築士事務所 ]
http://ieto.me/ie-photo/artbox-ujinoie/
持ち送り(もちおくり)
「持ち送り-もちおくり」
- 壁や柱などに取り付けて、庇や屋根、出窓、梁、棚などの張り出した部分を支える部材または構造物。
地域により装飾を兼ねたものや、様々な形状がある。
ieto.me掲載建築家のつくる家で見る「持ち送り」一例
ホリナンの家 [ 平野建築設計室 ]
http://ieto.me/ie-photo/hirano02/
古民家再生 ― 倉敷てまり会工房+住宅 インタビュー記事より
http://ieto.me/feature/hirano-kurashikitemari-interview2/
【ブログ 古民家再生】 倉敷てまり会工房+住宅編より
http://ieto.me/feature/hirano-kurashikitemari-kenchiku-blog3/
この他にも屋根それぞれの部分には沢山の呼び名があります。
それそれ違いがあって面白いと思いますので、興味があればぜひ調べてみてください。
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【参考文献】
『14 世界で一番やさしい建築用語』(2009)エクスナレッジムック
【協力】
平野建築設計室