その10 「本格焼酎」でつくる まろやか梅酒
2019-04-25
さて、これからの季節—、5月中旬から6月にかけて出回るものといえば、甘酸っぱい香りの新鮮な青梅。
梅酒にしたり、はちみつ漬けにしたり、季節の果実を使った自家製リキュールやドリンクづくりは初夏のちょっとした楽しみでもある。
わが家でも、昨年仕込んだ梅酒がちょうどいい感じに色づき飲み頃に。
クエン酸効果で疲労回復にもよいし、調味料として煮込み料理のコク出しにも使える。なんといっても賞味期限を気にしなくていいのもうれしい。作ってしまえばあとは放置。梅以外にいろんな果実を漬けこんで、台所に並べておくのも楽しそうだ。
一般的にはホワイトリカーがよく使われるのだが、漬け込み用のお酒は、基本アルコール度数が30度以上あればどんなお酒でもできる。おすすめしたいのは本格焼酎やブランデーだ。
連続蒸留で造られる無味無臭のホワイトリカーと違って、単式蒸留で造られる本格焼酎は、原材料の自然の風味がそのまま残るので味わいが深くて個性的。ホワイトリカーでは出せないコクや複雑な旨味が加わって、果実酒に使うとちょっと贅沢な仕上がりになるのだ。なにより原料由来がはっきりしているので安心かつ健康的でもある。
ラム酒のような香りが楽しめる黒糖焼酎、まろやかな口あたりの玄米焼酎や米焼酎。さらにはクセのある芋焼酎や泡盛の古酒(クースー)あたりもマニアックで気になるところ(こちらはまだやったことがないので確信がないが…)。
というわけで、漬け込む果実や薬草などに合わせて、ベース酒にもこだわってスペシャルな自家製酒に挑戦してみてはいかがだろう。甘みも加減したりして、自分好みにアレンジしてみてくださいね。
(日本酒で仕込む場合は果実酒用の純米原酒もあります)。
食前酒やナイトキャップにとても重宝。
■本格焼酎とは
米、麦、芋、黒糖など自然の原料を使い、昔ながらの製法で丹念に作られている単式蒸留焼酎のこと。アルコール成分のほかに原料の風味や旨味がそのまま生きているのでストレートで飲んでもおいしく味わえます。ラベルに「本格焼酎」と表示してあるので、そちらを目印に。
(写真右から)琉球泡盛・菊之露30度(沖縄・菊之露酒造)1.8L 2095円/奄美黒糖焼酎・珊瑚30度(鹿児島・西平酒造)1.8L 2694円/玄米焼酎35度(鹿児島・小正醸造)1.8L 3120円/米だけリカー35度(岩手・酔仙酒造)1.8L 2430円/高級料理と梅酒作り用純米原酒・和蔵の稔り(福島・仁井田本家)1.8L 3089円/五一ブランデー43度(長野・林農園)720ml 2980円*酸化防止剤無添加
文:酒のみむら|三村佳代子
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