その19 古代米のパワーをいただく
2020.10.22
秋はおいしい新米の季節である。
商店街生まれの私にとって、農の風景はとても魅力的だった。季節によって表情を変える田んぼの姿なんて本当に美しい。
春のれんげ(緑肥)、田植え、梅雨の雨、夏の太陽、一面の濃い緑、そして秋になると黄金色に輝く稲穂…。
あたり前に見て育った人にとっては身近すぎる光景かもしれないが、一年の移り変わりをこれほどに劇的に肌で感じられる景色はないのではなかろうか。
日本人がおこめを食べなくなったといわれて久しいが、果たしてどうなのだろう。
炊飯器の驚くべき進化といい、土鍋ごはんブームといい、そのこだわりたるやすさまじい。おこめを食べるからには絶対においしくなければ、という日本人としてのプライドというか意地のようなものすら感じる。
やっぱり、おこめの民族なんだなと(笑)。
というわけで、新米シーズンに合わせ、私もこだわりの一環として新米に古代米を混ぜて炊いてみた。
黒米、緑米、赤米のカラフルな色彩に野生種ならではの生命力を感じる。縄文人もこのお米を食べていただろうか。田んぼの景色と日本人のDNAに思いを馳せながら、おこめのパワーをいただく。
やはり、炊きたてのおいしいごはんに勝るものはない。
白米だけよりも、もちもちした食感や
風味が味わえる。
■ミックス米(岡山市南区・コマリファーム)
農薬や除草剤を使わず、土を耕さない不耕起自然栽培を実践するコマリファームさんの田んぼから。
黒米、赤米、緑米、香り米、朝日米、曙米、亀の尾米がミックスされています。土壌の微生物や田んぼに棲む生き物たちと共生する循環型農業に立ち返り、昔ながらの手刈り、天日干しでおいしいお米を育てています。
「赤米」はビタミンやミネラルも豊富で白米に混ぜるとお赤飯に。「緑米」はモチ米の一種で亜鉛やマグネシウムが豊富。「黒米」はアントシアニンを含み、白米と混ぜて炊くときれいな紫色になります。
いずれも玄米なので少し早めに水につけておくと芯が残らず美味しく炊けるとのこと。白米に混ぜる時は1割を目安に。
100g(お試し小袋)/200円
1kg/2000円
文:酒のみむら|三村佳代子
酒のみむら プロフィール
「からだにやさしい、おいしいお酒と食のある
楽しい生活」をテーマに、こだわりの日本酒、
焼酎、ナチュラルワイン、伝統調味料、自然食
品などを販売している酒販店。市内の飲食店さ
んとコラボして、おいしい料理とお酒を楽しむ
会なども定期的に開催してます。
【 表町店 】
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TEL&FAX 086-206-5001
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