庭・愉しみメモ 04 ギンバイカ(マートル)

2023.09.21

 

「庭・愉しみメモ」
庭が愉しいのはキミたちがいるから!我が家の大好きな庭木たちの成長を綴っております。
植栽やシンボルツリー選びの時に参考になれば幸いです。

第4回目は、「ギンバイカ」です!

 

 

ギンバイカ メモ

 

和名 ギンバイカ 漢字では「銀梅花」
英語名「Myrtle」(マートル)
地中海沿岸~ヨーロッパ南西部が原産地。

別名で、ミルタス 祝いの木 なども。

フトモモ科の常緑低木
最終樹高 3m
開花時期 5~6月
花の色 白色 香りも良い
耐寒性 やや弱い(霜に注意)
耐暑性 強い
…と、購入した時の説明には書いてありました。

ハーブとして古くから愛されてきたギンバイカ。
縁起の良い木と言われ、花嫁のブーケなどに使われるらしいです。
冠婚葬祭、幅広く使われているみたいです。

花や葉、枝は良い香りがします。
花の香りは、爽やかで少し甘い、かな?
葉と枝は爽やか。少しローズマリーに似ている気がします。
葉や茎は料理の香りづけとかに使えます。
実も食べられます。

昨年1月の枝に残っていた実の写真。この年はほとんどジョウビタキに食べられてしまいました。

黒に近い深い青紫の実は、梅酒のようにお酒に漬け込み香りを楽しむこともできるそうです。
生でも食べられると聞き、以前熟した時に齧ってみたんですが、甘いけど渋さもある味で小さい種が多くて…。
生で食べなくていいかな、というのが素直な感想でした。
マートル酒はまだ試してないのでいつか作ってみようと思ってます。

 

我が家のギンバイカは、2019年3月に苗木を買って植えました。
当時の大きさは鉢込みで高さ約60cmでした。
鉢が20cmくらいだったから差し引くと約40cm 。
2023年9月現在、樹高は100cm、葉張り(横幅)130cmになりました。
4年で樹高60cmの成長。1年でだいたい15cm伸びてますね。
成長速度はまあまあかちょっと遅い方かな?
個人的な希望は3mの立派な木に成長してほしいのだけど、道のりは長そう…(笑)。

常緑なので年中葉を付けています。
が、我が家は風のよく通る場所で、冬は北風をモロに受け霜も毎日という厳しめの環境のためか、4月後半に古い葉をボロボロと落とし、5月に新しい葉へ変わります。
春の芽吹きの季節に枯れていくような姿になるので毎年ハラハラします。
古い葉っぱを一気に落とすので、枯葉掃除が難しい場所に植えると大変になるかもしれないですね。
ウチでは、株元に掃き寄せてそのままにしています。
新しい葉っぱは明るい緑色が可愛いです。

↓昨年の5月6日の写真。古い葉を落として新しい葉に。

↓今年の5月27日。葉も増えて元気に。一緒に植えているシモツケは満開を過ぎた頃。こうして見るとこの1年でグッと成長しましたね。

蕾も沢山ついています。

普通、開花は5~6月とありますが、ウチではいつも6月中旬頃に咲きます。
名前の由来どおり、梅の花に似ているとてもかわいい花。
梅雨に入ってどんよりしがちな時に可憐な白い花を見ると本当に嬉しくなります。

↓今年6月20日の咲き始め。 

花が一斉に咲くと白い雪が積もったかのように。

近くで見ると、なるほど梅花。香りも良き。

花が終わると密集した葉に花がらが引っ付くのが少し残念なところ。
自然に落ちるのですが、気がついたら水やりホースのシャワーで落とすようにしています。

花の後は青々と茂り、実が徐々に膨らみ始めます。
葉も枝も元気にぐんぐん伸びてきます。

上の写真は今年9月3日の姿です。強烈西日ガンガンでも日差し大好きなコ。ありがてえ。

我が家の場合だけかもしれないのですが、真夏は気をつけていないとハマキムシによくやられます。
周りの木が成長して風通しが悪くなるのも原因か、風の弱い日、雨と曇りが多い日が続くと奴らはやって来ます。
おかしな形の葉(葉が重なって引っ付いている)を見つけたら即ハサミで切り取り袋に入れて捨てています。
殺虫剤を使ってもいいのだけど、見つけたら切り取るだけという簡単な作業なので今のところ無農薬です。
大きくなったら難しいかなぁ。
害虫はほとんどないと書かれていたけれど、我が家ではハマキムシは必ず付きます!(泣)
でも、私的にはそんなに負担にはなってないです。

最近はニームオイルを薄めて散布してます。
これはすっごく良いです!
植物は元気になって、虫は減るというありがたいシロモノ。
人にも優しいですし。でも臭い…(笑)

剪定時期は花の後すぐ。
夏のうちに伸びた枝に花芽が付いているようなので、うっかり秋などに剪定すると翌年花が少なくなります。
とはいえ横に枝が広がるので、来年花を咲かせる枝は残すように気をつけて、邪魔な枝や蒸れの元になる内側の枝とかは切ります。
今年はまだ夏の透かし剪定をしていなかったからか、ハマキムシ、多い…。
…これから切ります。

 

秋から冬、寒さとともに葉の色は緑から深緑と赤ワインのような色の混じるものになります。
ギンバイカの紅葉です。
一番寒い2月には銅葉になり趣きがあります。

↑今年2月の趣きのある全体像。近寄るとこんな感じ↓

霜には弱いので木の全体に霜よけを、と書いてあったのだけど、なかなか出来ず…
毎年、株もとに藁や腐葉土でマルチングくらいしかしていません。
毎日のように霜が降りる場所でも頑張って育ってくれています。
この環境に合わせて成長してくれているのか?
ありがとうよ~。このまま馴染んでおくれ~。

あと10年したら2mになるだろうか?
立派に成長した姿を心待ちにしていますよ~。

 

もうひとつ、斑入りヒメギンバイカも育てています。(ギンバイカ大好き人間)

こちらは3年前に10cmくらいの苗木を買って植えたものです。
今の樹高は約80cm。ほとんど剪定してません。
最終樹高は1m~1m50cmくらいとありました。
所々、斑入りではない普通のギンバイカと同じ葉が出ていますが、これを先祖返りというそうです。
放っておくと斑入りの葉が少なくなるので早めに切るほうがいいらしいです。
…放任してますが………。

ヒメギンバイカは剪定すればいつまでも小さく抑えられそうです。
明るいグリーンが爽やかです。葉の大きさも普通のギンバイカと比べると小っちゃい!

ヒメギンバイカのほうが育てやすいです。ほったらかしでも管理しやすい!
葉が小さいからか、ハマキムシも付いてません!
小さな花壇や小さい生け垣などに向いてると思います。
大きな生垣にしたい!とか、シンボルツリーに!というときはギンバイカですね。

庭に何か木を植えたい時、ギンバイカという選択肢もアリかもしれません。
もちろん好みや考え方は人それぞれなのですが。
私はギンバイカの姿や香りに癒されています。

 

庭づくりは時間がかかるとつくづく感じています。
イチから自分で作っていると、失敗や上手く進まなくて呆然とすることばかり。
作業の時間があればいいけど、仕事の都合でそうもいかず。サマになるまではいったい何年かかるのだろう…。
でも、毎年成長する植物の姿を見ていると、まだまだ未完成でも一緒に過ごしていることに喜びを感じます。
私にとって庭の植物は大切な仲間です。
さて、ちょっと庭の様子でも見てくるかな!

では、また次回お目にかかりましょう!

ieto.meスタッフAでした。

 

【参考にさせていただいた大好きなサイトのリンクです】

みんなの趣味の園芸 ギンバイカ(マートル) https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-539

GardenStory 【香りのハーブ】ギンバイカはトピアリーやシンボルツリーにも好適! 育て方のポイント5つ https://gardenstory.jp/plants/82511

GardenStory 英国王室に受け継がれる「ロイヤルマートル」と森の治療薬レモンマートル活用法 https://gardenstory.jp/stories/75468

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