椅子のこと調べてみよう 10 Helinox(ヘリノックス)

2020.05.29

今回は我が家で購入した椅子の紹介です。

 

 

「Helinox(ヘリノックス)」

 

 

 

アウトドア用の折りたたみチェア、「Helinox(ヘリノックス)」の椅子です。

子どもが小さい頃はキャンプといえば夏が定番でしたが、ここ数年は秋や冬。
肌寒くなった頃にキャンプ場へ行き、木の枝や落ち葉を集めて火をおこし、
炎を眺めてぼぉーっと過ごす「焚き火」を楽しんでいます。

そんなとき、ゆったり座ってくつろげる椅子があれば…と、常々思っていました。
少し前にアームレスト付きのアウトドアチェアを買ったのですが、重くて持ち運ぶのが大変。
結局ずいぶん昔に買った折りたたみチェアを使っていました。

軽くていい椅子はないものだろうかと探していたところ、
辿り着いたのが「Helinox(ヘリノックス)」の椅子だったのです。

 

 

オリジナル合金製ポールで、驚くほど軽い

 

ヘリノックスは、軽量アルミポールのトップメーカーである「DAC社」が2009年に立ち上げたアウトドア・ファニチャーブランド。DAC社は1988年に創業した韓国の会社です。高い技術を誇るDAC社のポールは、世界の名だたるアウトドアブランドにテント用のポールやトレッキングポールを提供していて、その数80社以上も。

ちなみにヘリノックス(Helinox)とは、ギリシャ神話に出てくる太陽の神「ヘリオス(Helios)」と、夜の神「ニュクス(Nox)」を組み合わせた造語で、「昼にはくつろぎを」「夜には休息を」を表しているそうです。

カタログを見ると、ヘリノックス・チェアのフレーム素材は「TH72M」というオリジナル合金。
チタンやアルミ、銅などを混合したこの合金は軽いだけではなく、アウトドアの使用に耐える非常に高い強度を持っています。また、表面のアノダイズ加工は環境に配慮した加工方法を採用しているのだとか。

折りたたみチェアを3つ並べてみました。

左がヘリノックス・チェアです。見た目の大きさは2番目ですが、重さは1番軽い980g。
ちなみに右側は3㎏以上、真ん中は1.3㎏あります。

収納したときの大きさも一番コンパクト!

 

 

すっぽりと包み込まれるような安定感

 

ヘリノックス・チェアの組み立て方です。

ポールはゴムと連結されていて、広げるとゴムが引っ張られ、自動的に骨組みが組まれるようになっています。チャキチャキと形が整っていく姿がユニーク。

シートになる生地の裏側4カ所にポールを差し込むと完成です。

横から見ると分かりやすいのですが、シートはほとんどポールに接していません。
4点で支えられたハンモックのような状態。これが快適な座り心地の秘密です。
吊り下げられたシートに体がすっぽりと包み込まれ、何時間でも座っていることができそう。

ヘリノックス・チェアが家に届いた今春、ステイホームの毎日だったので、
しばらくリビングに組み立てて置いていたら、これが本当に快適で…

テレビを見るとき、本を読むとき、ソファよりも確実に座る回数が増えていました。
便利なのが移動できること。風が通り抜けるところに移動させて読書していたら、
そのまま寝落ちしたことも何度か。
このままいくと、アウトドアではなく、家で使う時間が長くなりそうな予感がします。

 

 

おまけ「焚き火の魅力」

 

夫から「焚き火しない?」と言われたときは、「へ? なんで?」と全く乗り気ではなかった私。
でも、実際に体験してみると、地味に楽しかった。

ようやく火がついて、ちょっとずつ火を大きくしていく過程(「火を育てる」と言うらしい?)、
パチパチという薪のはじける音、じんわり伝わってくる暖かさ、
何より、いつまで見ていても飽きない炎。

そういえば小学生の頃は風呂焚きをする祖母の横でよく火の番をしていたなぁ、と昔を思い出しながら、
意味もなく火バサミで薪の位置を変えたり、やり過ぎて火が消えかけたりなんかして。
大人になっても火の番は楽しい!…のでした。

寒い季節のキャンプ場は空気が澄んでいてきれいです。
人もいないけど、虫もこないから快適ですよ。

ゆらゆらと揺れる炎。ついつい見入ってしまいます(2019年12月撮影)

 

文:松田祥子

 

 

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