第2回 屋根のかたち 2 「寄棟」「方形」
2023.06.15
『施主さんのための建築用語集』
家づくりを考えはじめ、建築家と出会い、いざ打ち合わせとなったものの
「何をどう伝えて良いか分からない」
「説明される専門用語が分からない」
といったケースが多々あると思います。
家を建てる時に知っておくと、なにかと便利な建築用語。
打ち合わせがスムーズに進むようお役立ていただければ幸いです。
2回目も引き続き 屋根に関する用語から。
屋根の形状は様々ありますが、ここでは主だった形状の建築用語を数回に分けてご紹介します。
<屋根のかたち 2>
寄棟
「寄棟-よせむね」
- 4方向に傾斜した形の屋根。屋根頂部の水平方向の棟を「大棟/おおむね」、傾斜している棟を「隅棟/すみむね」「下がり棟/さがりむね」と呼ぶ。
ieto.me掲載建築家のつくる寄棟屋根の家 一例
東山崎の家 [ TENK / テンキュウカズノリ設計室 ]
http://ieto.me/ie-photo/tenk-house-in-higashiyamasaki/
軒下ノムコウ [ アトリエSado ]
http://ieto.me/ie-photo/sado-nokishitanomukou/
方形
「方形-ほうぎょう」
- 寄棟屋根の一種で、一つの頂点から4方向に傾斜する正方形の屋根。
八方に向かい傾斜した形の屋根もある。
ieto.me掲載建築家のつくる方形屋根の家 一例
玉川の家 [ TENK / テンキュウカズノリ設計室 ]
http://ieto.me/ie-photo/tenk-house-in-tamagawa/
ヒコサキの家 [ 平野建築設計室 ]
http://ieto.me/ie-photo/hirano-hikosaki/
建築家から提案される物件の場合、少し複合的な屋根形状になる場合もあります。
外観デザインのご希望など伝えたい場合は
最初に写真等の資料を提示して
情報を共有しておいた方が良いかもしれませんね。
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【参考文献】
『建築知識 2020年9月号 No.790』キモの寸法から最新ウラ事情まで分かる 建物用語図鑑(2020)エクスナレッジ
『14 世界で一番やさしい建築用語』(2009)エクスナレッジムック