第3回 屋根のかたち 3「入母屋」 「陸(ろく)」
2023.10.19
『施主さんのための建築用語集』
家づくりを考えはじめ、建築家と出会い、いざ打ち合わせとなったものの
「何をどう伝えて良いか分からない」
「説明される専門用語が分からない」
といったケースが多々あると思います。
家を建てる時に知っておくと、なにかと便利な建築用語。
打ち合わせがスムーズに進むようお役立ていただければ幸いです。
3回目となりました。引き続き屋根に関する用語を。
屋根の形状は様々ありますが、ここでは主だった形状の建築用語を数回に分けてご紹介します。
<屋根のかたち 3>
入母屋
「入母屋-いりもや」
- 切妻屋根の妻側下部を寄棟のようにした、伝統的な日本の屋根形状。神社等でも使われており格式高い屋根形状とされ、東アジアの寺院などでも見受けられる。
ieto.me掲載建築家のつくる入母屋屋根の家 一例
ニイハマの家 [ 平野建築設計室 ]
http://ieto.me/ie-photo/hirano-niihama/
祐安の住宅 [ 本德建築設計事務所 ]
http://ieto.me/ie-photo/hontoku-sukeyasu/
陸
「陸-ろく」
- 「陸(ろく)」とはまっすぐ、水平という意味。水平か、ほぼ勾配がない屋根の事を「陸屋根」という。屋上を利用可能。
「陸屋根」に対し、傾斜を持つ屋根は「勾配屋根」という。
ieto.me掲載建築家のつくる陸屋根の家 一例
DUKEDOM [ アトリエSado ]
https://sado-a.com/works/dukedom/
屋上テラスの家 [ アトリエSado ]
https://sado-a.com/works/%e5%b1%8b%e4%b8%8a%e3%83%86%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%81%ae%e5%ae%b6/
建築家から提案される物件の場合、少し複合的な屋根形状になる場合もあります。
外観デザインのご希望など伝えたい場合は
最初に写真等の資料を提示して
情報を共有しておいた方が良いかもしれませんね。
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【参考文献】
『建築知識 2020年9月号 No.790』キモの寸法から最新ウラ事情まで分かる 建物用語図鑑(2020)エクスナレッジ
『14 世界で一番やさしい建築用語』(2009)エクスナレッジムック