庭・愉しみメモ 05 アロニア・アルブティフォリア(セイヨウカマツカ)

2024.01.18

 

「庭・愉しみメモ」
庭が愉しいのはキミたちがいるから!我が家の大好きな庭木たちの成長を綴っております。
植栽やシンボルツリー選びの時に参考になれば幸いです。

第5回目は「アロニア・アルブティフォリア」です!

 

 

アロニア・アルブティフォリア メモ

 

和名 セイヨウカマツカ
学名 Aronia arbutifolia
原産地 北アメリカ
最終樹高 3m

開花時期 4月~5月
花の色 白
植え場所 日当たり~半日陰

耐寒性 非常に強い -10度~-30度
耐暑性 強い

 

別名には、西洋カマツカの他にチョークベリーもあります。他にもあるとか。
カマツカと呼ばれていますが、似ているだけでカマツカの同属ではないんですね。

アロニアは、バラ科アロニア属の落葉広葉樹 低木です。
赤い実のなる Aronia arbutifolia(アロニア・アルブティフォリア)と
黒い実のなる Aronia melanocarpa(アロニア・メラノカルパ)があり
自然交配種 Aronia prunifolia(アロニア・プルニフォリア)というのもあるそうです。

黒い実のメラノカルパは食用にされますが、赤い実は食用には向かず…残念。
黒い実も渋くて生食ではなく加工して食べるのだそう。
北海道で栽培されているニュースを見たことがあります。
抗酸化作用の強いアントシアニンが多く含まれているため渋いんですって。
良薬は口に苦し…。

 

我が家のアロニアは赤い実のアルブティフォリア。観賞用です。
只今、樹高は約180cm。歩いていると優しい緑の色が視界に入る、好い頃合いの高さです。

細い枝が株立ち状になり、美しい姿。
葉はあまり多くなく、上の方しかありません。
繊細なイメージの姿は、洋風、和風ともに馴染むと思います。
マイホームに寄り添う樹木としてオススメです。
他の庭木と上手く合わせて景色を作るとか、いいですね。
庭づくり継続中の私。もう少し工夫してみよう…。
今度、他の場所に植えているヤブランを手前に植えてみます。

 

3月に新芽と共に少しずつ蕾を膨らませていきます。

そして4月には小さくて可憐な白い花を咲かせます。

我が家ではだいたい4月中旬頃に満開を迎えます。
とても可愛いですよ。香りは感じなかったな。
咲くと嬉しくて毎日眺めてしまいます。

白い花びらに濃いピンクの雄しべが沢山。配色が素敵なんです!
大きさは約1~1.5cm。それが集まって咲かせているので、寂しすぎず、華やか過ぎず。
本当に良いバランスだなぁと思います。

花の後は小さな緑色の実が。
同時に勢いよく葉が茂っていきます。と言っても華奢な姿なので茂り具合はそれほどでもなく。
なんと手のかからない植物なんだ!ありがたいです。

 

夏にはやはり毎日水撒きは必要です。
西日のとても強い場所に植えているのですが、問題なし!
葉焼けもしないし、水も大量に必要というわけではなさそう。
半日陰だと花つきが少し悪くなるらしいです。

梅雨時期から夏に少しだけハマキムシが付きます。あと、葉っぱをバッタに齧られます。
周辺に自然が多いため我が家は虫の被害に遭いやすいです。街中だと心配ないかもしれませんね。
必要なら梅雨前から晩秋まで殺虫剤を撒いて予防・防除をしています。
でも、害虫の被害は少ない方だと思います。隣に植えているムラサキシキブの大変さと比べたら…。
植えて約2年半、病気も今までなったことはありません。

 

秋に緑の実はオレンジに色づき、それから鮮やかな赤へ変わります。
葉も同じようにオレンジ~赤へ紅葉します。風の強い寒い日に葉を落としてしまいますが、実は枝にしっかりと残ります。
更に寒さが厳しい頃には、少し萎れるものの透明感のあるルビー色に。
冬を彩る大切な存在!
2月の一番寒い頃、しおしおになった実を鳥が全部食べてくれます。ヒヨドリだったかな?
枝にルビー色が無くなれば春はもうすぐ…。

肥料は冬に醗酵油かすをあげています。昨年は暑さに負けないよう梅雨明け前も少しあげました。
剪定はほとんどしていません。重なる枝を切るくらいです。
細い枝は見た目と違ってしなやかで強いです。強風にあおられても折れない!
風で枝が絡み合ってることはしばしばあります。

 

観賞用のアルブティフォリア。
同じ種なので美味しくはなくても食べられないことはないだろう。と思い、ちょっと試しに食べてみました。

洗った実をまずは齧る。
皮が厚く非常に渋い!!中の実の部分は甘みもあるのだが…これはムリ!食べられません!
ということで加工を。
手っ取り早くジュースにしてみました。

実と同量程度の水をブレンダーでジュースに。ちょっと舐めてみる。
やはり渋い!水増ししても渋い!

蜂蜜とレモン汁を加えて混ぜてみる。少しはマシにならないかな…。

はい完了。飲んでみる。
ん?あれ?飲める?…
いやいや!し~ぶ~い~~!!
でも前よりは良い…。もしや口の中に残る皮や実を除けばいけるのか?

そして搾りました。キレイなピンク色!

ひと口飲んでみる。
お!!飲める!蜂蜜とレモン汁のおかげか、アセロラジュースのような味わい!
なんだ、これなら食用いけるじゃん。
そう思い飲み干した5秒後、じわじわと押し寄せる渋み。
惜しい…。 惜しいけど、飲めません……。

やはり美味しくないから観賞用なのでしょうか。
こうなると食用のメラノカルパを植えて収穫して食べてみたい!
庭に仲間入りした暁にはまたここに書きたいと思います。
今回の実験ジュース、飲んで暫くしたら目のかすみが取れて視界がスッキリしたんですが、これは気のせいですかね(笑)

 

今回も長くなってしまいました。
アロニアは本当に育てやすく、姿も色も美しい木です。
玄関に、リビングから見える庭に、駐車場の脇に、坪庭に、きっと似合うオールマイティーな樹木!
クリスマスやお正月には赤い実の枝を部屋に飾ったり、リースにしたり。
癒しの存在になってくれますよ。

私も大好きなアロニア。メラノカルパも植えようと画策するほど魅力的な庭木です。
これから植栽をお考えの方にはぜひともオススメしたいです。心から!

ではまた次回お会いしましょうー!

ieto.meスタッフAでした。

 

 

【育てるのに参考にさせていただいている大好きなサイトのリンクです】

365花撰 セイヨウカマツカ https://flower365.jp/12/696.html

ガーデニング花図鑑 アロニアの育て方 https://sodatekata.net/flowers/page/1023.html

園楽BLOG 奇跡のフルーツ『アロニア』若返りの果樹?!アロニア・チョコベリーの育て方 https://engaku.net/engaku-blog/fruit/aronia-melanocarpa/#google_vignette

GardenStory 小さな庭と花暮らし「冬の暮らしを彩るアロニアの実」 https://gardenstory.jp/readersgardens/19251

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