庭・愉しみメモ 06 シロヤマブキ

2024.05.16

 

「庭・愉しみメモ」
庭が愉しいのはキミたちがいるから!我が家の大好きな庭木たちの成長を綴っております。
植栽やシンボルツリー選びの時に参考になれば幸いです。

第6回目は「シロヤマブキ」です!

 

 

シロヤマブキ メモ

 

和名 シロヤマブキ 白山吹
学名 Rhodotypos scandens
原産地 日本 朝鮮 中国 
最終樹高 1~2m

開花時期 4月~5月
花の色 白
植え場所 半日陰~日なた(西日は避けて)

耐寒性 強い
耐暑性 強い

 

シロヤマブキは、バラ科シロヤマブキ属の落葉低木です。

このシロヤマブキ、ヤマブキとは別属なのです。
形にもその違いはしっかり現れています。
まず、花弁の枚数の違い。
一重のヤマブキは5枚ですが、シロヤマブキは4枚です。

そして、葉の付き方も違います。
シロヤマブキは、茎の節から葉が2枚対面するように付いています。

シロヤマブキの葉

それに比べてヤマブキは節ごとに1枚ずつ互い違いになります。

ヤマブキの葉

全体の姿も違います。
シロヤマブキはスッと上へと伸びていく立性です。枝も古いものは茶色く木質化していきます。

シロヤマブキ

ヤマブキは少し枝垂れ気味で地下茎で横へ広がり茂ります。
下の写真は初冬の黄葉したヤマブキです。今の季節は他の樹木に隠れてわかりづらいので…。

ヤマブキ 中央の扇状に広がったもの

ヤマブキの花の写真が無くて比べられないのが残念…。
黄色いヤマブキにも、白い花が咲く「シロバナヤマブキ」品種もあるそうですが、花弁や葉を見るとシロヤマブキと見分けることができるそうです。
シロヤマブキは絶滅危惧種に分類されています。庭で育てている者としては気になる話。
野山のシロヤマブキが増えていきますように。

話は逸れますが、
せっかく綺麗なシロヤマブキの後ろに防草シートは残念…とお気づきかと思います。
これはとても長閑な環境ゆえ、春から秋にマムシが出る(庭に…)為、とりあえず敷いている防草シートなのです…
マムシは土の所にいて、草もあるとわかりづらいので防草シートを敷いています。
この難題で素人庭づくり計画は遅れるばかり。泣
でも、シロヤマブキの雰囲気を壊さないよう、考えて進めていくつもりです。
一般の住宅にはこんな悩みはないと思いますので、皆さんは庭をたのしんでくださいね。

 

シロヤマブキを購入したのは、高梁市成羽町のJAのお店だったと思います。
ドライブ中に立ち寄りたまたま見つけて。
直径10cmくらいのポットに入った高さ7・8cmくらいの小さな苗でした。
価格も500円位と手ごろだったような。
”シロヤマブキって珍しいな~”と思いながらその可愛い葉っぱに惚れて買いました。
あれから6年。しっかり成長してくれました!

 

写真は2年前の様子。この頃、樹高は大体50~60cmくらいまでになったかな。

植えて4年で4~50cm伸びたと。
成長速度はそんなに早くはないかな。
鉢植えで育てるなら早く感じるかもしれません。
樹高と同じくらい横にも広がります。

庭に植える場所は他の植物から半径5~60cm空けると問題ないんじゃないかと思います。
でも、剪定をしてこまめに調整すればもう少し狭くてもいけそうですね。

葉はやや薄めの綺麗なプリーツが入った形。伸びた枝の先に蕾が付き、花が咲きます。

花は小さな枝ごとにひとつずつ。
4枚の真っ白い花びらが清楚で美しいです!
葉とのバランスも良く、茶花として愛用されるのも納得。

花の後には実がなります。
花びらと同じように4粒の実がぎゅっと寄せ合って付いています。
若々しい緑が眩しい…。

たまに、3粒のものもあります。
実が大きすぎて4粒付けるのが難しかったのか?そんな姿も愛おしい。

昨年の古い実と一緒に。
古い実は落ち切らずに残っていることが多いです。
多分、剪定したほうがいいんだと思います。

 

初夏から梅雨まで緑の葉を色鮮やかにし、元気よく成長します。
新しい枝もぐんぐんと。

そして、受難な真夏…。

基本的に日差しを沢山浴びるほうが元気よく育ってくれるのですが、最近の真夏の光は強烈で…
特に我が家は西日が全面に当たる庭なので更に過酷なのです。
シロヤマブキは乾燥に強くない、水をある程度欲しがる植物だなと育てていて感じます。
なので、真夏は早朝たっぷりと水を遣り、夕方にも追加で水遣りをしているのですが、日差しを遮るものがない場所ゆえ………

こ、このような姿に。
これは昨年9月半ばの姿です。なんとも可哀そうなことに。

もう、今年は日よけをしてあげないと!

 

秋は紅葉ならぬ黄葉が楽しめます。
写真に収められなかったのですが、2・3年前に綺麗に染まったことがありました。
昨年は黄葉せず葉が落ちてしまい…。他の植物たちも上手くいきませんでしたね。
今年はどうだろう?綺麗に染まった姿を見たいものです。

 

真冬は葉を落とし、枝だけの趣きのある姿で魅了します。
実の付いていない枝が夏に伸びた枝です。


次の季節の準備も。

枝先についた実は黒く熟します。
とてもお洒落な姿。アクセサリーみたいです。
生け花やドライフラワーの材料としても使えますね。

 

我が家のシロヤマブキは、病気も害虫も心配ありません。
虫はミノムシが付いたことがあったかな。あとカマキリはよく卵を付けます。
自然豊かで虫王国のこの場所で、被害にそんなに遭わない…。
なんと素晴らしい!!

育て方も、地植えなので初夏~秋の気温の上がる時にはしっかりと水遣りしますが、他の季節はしてません。
肥料は春が来る前、2月頃に油粕をあげるだけです。

剪定も殆どせず。もともと小さかったことと、形がそんなに乱れないので、地面から出るひこばえを整理するくらいです。
強く刈り込んでも大丈夫らしいので、コンパクトに育てたいならこまめに切っても良さそう。

何より姿が美しいので、暮らしの中に取り入れる愉しみがあるのは魅力!
花の時も葉の時も一輪挿しなどに活けると素敵だし、冬の黒い実を飾るのも雰囲気良くていいです。
我が家は猫と暮らしているので、猫の入らないトイレや飾り棚の中に飾ったりしてますが、玄関に飾ると素敵ですよね。
黒い実はリースやお正月飾りにも使ったり。庭から摘んで飾るのはタノシイですよ!

 

またまた長くなってしまいました…。
シロヤマブキは、その清楚な姿から和はもちろん、洋でも合わせやすいです。
そんなに大きくならないように調整できるし、病気も害虫も殆ど心配いらない。
西日や強い日差しが当たらないように対策をすればいつも綺麗な葉を楽しめます。
午後から日陰の場所が理想です。

和室、リビングやダイニングの窓から、
またバスルームの窓から見えるのも素敵ですね。
家の印象をグッと上げてくれること間違いなし!です。

おうちの、暮らしの彩りに、シロヤマブキおすすめします。
ぜひぜひ。

ではまた次回お会いしましょうー!

ieto.meスタッフAでした。

 

 

【育てるのに参考にさせていただいている大好きなサイトのリンクです】

みんなの趣味の園芸 シロヤマブキ https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-1087/target_tab-2

365花撰 シロヤマブキ(白山吹) https://flower365.jp/10/849.html

 

 

ピックアップ記事

関連記事一覧