【ブログ 古民家再生】 倉敷てまり会工房+住宅編 2/3

2021.07.13

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「古民家再生 ― 倉敷てまり会工房+住宅」
現場の再生工事の記録 その2です。

 

設計:平野建築設計室
施工:有限会社 住まいの伏見

 


 

● 屋根葺き替え工事 既存屋根材撤去

古い瓦を取り外し、瓦の下にある土も撤去します。
土葺き(つちふき・どぶき)という方法で、土で瓦を固定してありました。
トタンにリフォームしてあった部分も取り除いていると、なぜか下から瓦屋根の姿が…。
予想していない事が起きても、8月猛暑の炎天下の中でも、
職人さん達はテキパキと仕事を進めていきます。

 

 

 

● 屋根葺き替え工事 瓦葺き

屋根の修繕等が終わり、瓦が取り付けられていました。
新しいいぶし瓦と、まだ使える古い瓦も使います。
瓦屋根が青空に映えます。
増築部分も窓が付き、着々と進んでいました。

 

 

 

● 母屋 床張り・断熱工事 玄関下屋根施工

屋根工事の後、床の工事が始まりました。
大きな板が壁に立て掛けてあります
根太の間に断熱材が入りました。そして、床板も。
玄関の下屋根(げやね)は新しくなり、昔に合わせて作られた「持ち送り」がありました。

 

 

● 外壁工事 内部壁・天井工事

夕方にお邪魔したら、まだ工事の明かりがついていました。
玄関の壁の工事が進んでいます。庭に面した開口部には、雨戸の戸袋らしきものが。
増築部分は焼き杉の壁になっていました。
室内も壁と天井がどんどん出来ています。断熱もしっかりと。

 

 

 

 

● 外壁工事 内部工事

玄関も徐々に変わりつつ。屋根が堂々として素敵です。
玄関内側の工事、それほど変えずに少し新しくなります。
ダイニングはガラッと印象が変わりました。
壁一面の本棚、高い天井には太陽の光が。
左官さんが、壁を丁寧に塗っていらっしゃいました。
部屋もわかりやすい形になってきました。いよいよゴールが近いのでしょうか。

 

 

 

 

● 外壁左官工事 天井・造作家具工事

左官さんは、その日は外の作業中でした。コツコツと。
ダイニングに入るとびっくり!
天井が、真っ直ぐじゃないです!しかも隙間がある…。
手の込んだ仕上げ。凄いです。作るのはさぞ大変だったろうと容易に想像できます。
キッチンの壁側にはカウンターが。その隣には収納家具が作られて置いてあるらしく養生されてました。
本棚には沢山の綺麗な木材が。まだ何かに使われるんですね。
上を見ると、見覚えのある梁がチラチラ覗きます。

 

 

 

 

● キッチン工事 本棚塗装

12月23日、年末には引き渡しということで、いよいよゴール間近のこの日、ご主人と平野さんで本棚の塗装をしました。
伺うと、なんと大きなキッチンが!最終段階で驚かされてばかりです。
いや、動揺しまくりの私たちのことより塗装のほうが大事。
まずはマスキングテープで養生をしていきます。
記念の塗り始めはご主人から。その後平野さんがシャッシャッとテンポよく塗っていきます。
寒いのでマスクでメガネが曇ります。
世間話をしながらほぼ塗れた所で塗料が空っぽに。棚板は後日塗ることになりました。

 

 

 

平野さんの設計した福山にある家からお嫁入りしてきた建具。
もうすぐ完成の姿が見られそうです。

つづく

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